アンサンブルコンテスト活動まとめ (2010-2012年)

今年の結果&演奏はこちら
2012年愛知県ヴォーカル・アンサンブルコンテストの結果
2012年アンサンブルコンテストの演奏と講評

アンサンブルコンテストから1ヶ月たち、いまさら感もありますが、来年の活動に繋げるためにメモしておきます。
2009・2010年の銀賞という結果から、演奏の質を向上するため、様々な課題に取り組みました。その結果、2011・2012年で金賞を頂くことが出来たと思っています。そこまでの取り組みと、現在の課題についてまとめました。

原点:2009・2010年の演奏

2009年アンサンブルコンテスト結果
2010年アンサンブルコンテスト結果
久しぶりに混声で出てみたものの、2年連続で銀賞という結果でした。
2010年の演奏です。
O quam gloriosum est (Tomas Luis de Victoria)

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Super flumina Babylonis (Giovanni Pierluigi da Palestrina)
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このころに比べると、現在は和音の精度と曲のフレーズ感が向上していると考えています。
そのために取り組んできたことです。

取り組み① 発声の改善

2010年のちょうど今ごろから、発声がどうすれば改善できるかを投稿し始めました。
もともと、合唱経験の少ない方のための取り組みだったのですが、結果的に自分の発声の向上に繋がりました(笑)。
個人によって様々な課題があると思いますが、私にとっては『息をスムーズに出すための体の使い方』がとても重要だったと思っています。
その時のエントリーはこちら
ボイトレで気づいたこといろいろ
他にも必要なことがありますが、私の場合はこの体の使い方がボトルネックになっていました。このころから徐々に、ハモるために必要な、柔らかく響きのある発声について考えていたのかなと思っています。

取り組み② 和音の精度向上

2011・2012年と、1曲目は穏やかでホモフォニックな曲を提案しました。pppを基調とする曲を歌うことで、常に支えを意識することができました。喉を固めない、柔らかい発声を土台とした演奏に近づけたと考えています。この辺りは下記サイトを参考にしました。
喉の基本フォーム | 吟詠の為のヴォイストレーニング
「ピアノ」を制するものは… | 烏は歌う
練習ではまず、和音の精度を高めることに集中しました。母音唱をかなりしつこく行い、音程・母音が変化しても各パートのピッチが揃うようになりました。その辺りは去年、アンサンブルコンテストの練習と課題で述べたとおりです。

取り組み③ フレーズ感の向上

練習ではスムーズな息の流れを意識しながら歌うため、練習ではブレスを取る位置と吸い方を意識しました。ブレスを取る位置はパート内できちんと揃え、そこまできっちり歌い切るようにしました。曲の雰囲気を崩さないように吸い方にも気をつけました。

課題

和音の精度を意識した曲作りを目指したものの、発声が固くなってしまう箇所がまだ残ってました。②と③の取り組みでのやり残しがまだまだあったのと、土台となる発声は常日頃の練習で意識して向上していきたいと考えています。
講評で指摘された『声を合わせようという意識が強すぎて声が前に出ていないところが多かった』は、まさにうちはその通りだと思っています。体が使えない状態で声を出そうとすると声が固まってしまうと考えて、選曲・曲作りを行い、ある程度の成果が出たと考えています。その良いところを損なわず進化していけるよう、来年も取り組んでいきたいなと考えています。

4/28の練習(託児利用始めました)

VoxMEAも団創立から結構な年を重ね、団員の層も広がっています。
この度、ママさんにも気軽に練習に参加していただけるように、
つながれっとNAGOYA託児を利用しはじめました。
この日は初めての試みでしたが、ママさんたちの間で声をかけていただいたおかげで、6人のお子様に集まっていただけました。

この日の練習は合唱コンクール課題曲”Ego sum panis vivus“(Giovanni Pierluigi da Palestrina)、自由曲”今年“(松下耕)および、合唱祭で演奏する”Im Grünen Op.59“(Felix Mendelssohn)でした。

団員の層が広がっていくなか、コンクールという、高いレベルの演奏が求められるイベントに挑戦し続けていくためにも、一人でも多くの団員が演奏に参加できる環境作りをしていきたいなぁと考えています。

2012年アンサンブルコンテストの演奏と講評

当日の”Musica Piccola”の演奏です。

Jesu dulcis memoria (Tomas Luis de Victoria)

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Alma redemptoris mater (Giovanni Pierluigi da Palestrina)

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今年のアンサンブルコンテストの講評です。
猪岡さん、書き起こしていただき、ありがとうございます。
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全体の講評
鳴海 卓 先生
同声の部は各グループの特徴が良く出ていた.同声は声を合わせようという意識が強すぎて声が前に出ていないところが多かった.作曲者の意図をくみ取り,それだけでなく音楽として表現できているところを評価した.

発声面では,女声に浅い声が目立った.もう少し発声を研究した方が良い.もっと体をちゃんと使って支えを入れて声を出せるときちんとした表現ができる.パッサジオ(passasio;声が変わるところ.Sopであれば高いF~Gあたり)の音程が悪くなりやすいので注意する.

ルネサンスの演奏では縦のハーモニーを意識するあまり,横の流れがなく,伸びやかさが失われているグループがあった.

転調するところが淡々と歌われていて,具体的にどう表現が変わるか,声の色が変わるか,考えて歌えていないところが多い.詩を読んでみると良い.転調するには何か理由があるはず.言葉,シラブルを吟味して掘り下げて考えて歌って欲しい.

混声はPopsを歌っているところが多かったが,聴き手は曲を知っている分「何か」を期待しているので,ただ合わせてきれいに歌うだけだと無難なだけで何も響かないものになってしまう.もうひとつ攻撃的に,一枚壁を越えた表現・演奏を目指して欲しい.

日本語を掘り下げて音楽に昇華させて欲しい.外国語に対してはきっちりやろうとするが,日本語になると慣れで歌ってしまうことが多い.

二神 二朗 先生
楽譜をリスペクトして、書いてある曲を表現してほしい。
悲しい場面でも、感情は“歌う喜び”に満ちた状態で歌ってほしい。

個別講評
谷 鈴代 先生

発声・音質 B
音程・ハーモニー B
音楽性 B
選曲 B

1曲目はとても良かった.特に終わり方が上手だった.
2曲目各パートのピッチが少しゆるんで合わなかった.
ルネサンスの曲調を感じて歌っているのでこれからも良い歌を歌って下さい.

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去年の講評と見比べると、全体に音楽の質が向上しているものの、
まだまだ課題は取り切れていない、と感じます。
アンサンブルコンテストで演奏してきて、だんだんとルネサンス曲が難しいなと感じています。決して体力の衰えでは無く(笑)、演奏の目標が上がっていると思いたいです。

短い間でしたが、皆さんお疲れ様でした。

2012年愛知県ヴォーカル・アンサンブルコンテストの結果

愛知県ヴォーカル・アンサンブルコンテストで演奏してきました。

【演奏順】
Musica Piccola : 金賞
Jesu dulcis memoria (Tomas Luis de Victoria)
Alma redemptoris mater (Giovanni Pierluigi da Palestrina)

LACCIO : 銅賞
「Sicut cervus desiderat」から Psalm42 (Giovanni Pierluigi da Palestrina)
「Five childhood Lyrics」から Monday’s Child (John Rutter)

私は今年は “Musica Piccola” で参加しました。
去年からの取り組みを続けた結果、良い評価をいただくことが出来たと思っています。
去年の立てた目標である最優秀賞には届きませんでしたので、
改めて来年の目標と定め、更に演奏の質を磨いて行きます。

*今年は3年振りにVoxMEAのオードリー春日が登場し、PRタイムでご活躍いただきました。

その流れで授与式にも出てもらいました。長谷先生とは3年振りの邂逅です。

春合宿を行いました。

今年も春合宿を行いました。
練習場所は四日市市少年自然の家で、そこから湯の山ロッジへ移動し宿泊するということで、
約10年ぶりとなる温泉付き合宿でした。

練習では今年のコンクール自由曲である「今年」(作曲:松下耕)の音取り・アンサンブルを行いました。

「今年」はホモフォニックな構成のうえに全パートのユニゾンがあったりする、難易度が比較的に低い曲に感じました。音取りからアンサンブルするまでの敷居は低く、それだけに、そこから先の取り組みは結構大変だと思っています。
これまでの歌い方に満足していては、それなりの評価しか得られない曲だと思っています。

継続的な発声の向上に加えて、フレーズの歌い方やパート間での声質の均一化等々、課題については随時書いていきます。

宿泊会場では、なぜか他団体の宴会の席で演奏を披露することになりました。

お祖父様・お祖母様のお誕生日祝いである、ご親族の集いにて
前回の演奏会での曲目である「上を向いて歩こう」を歌いました。
経緯は、本当にその場のノリとしか言いようがありません(笑)。

演奏の出来は、酔っぱらっていたこともあり本当にグダグダでした。
そんな演奏でも、聴いていただいた皆さんに感嘆していただけて、楽しく演奏できました。
こういうことがあると、合唱やってて良かったなと思えます。

今回はたまたまあって良かった『全世代に受ける持ち歌作り』もVoxMEAの課題です(笑)。

2012年 愛知県アンサンブルコンテストに向けて

VoxMEAは毎年必ず、合唱コンクールとアンサンブルコンテストに参加しています。

今年はVoxMEAから2チーム出場し、私はチームB、”Musica Piccola”の一員として参加しています。”Musica Piccola”の演奏曲は以下のとおり。

  • Jesu dulcis memoria (Tomas Luis de Victoria)
  • Alma redemptoris mater (Giovanni Pierluigi da Palestrina)

去年の活動ではアンサンブルコンテストの練習と課題に書いたように、完全なハーモニーが合唱の醍醐味と考えて、音域や母音ごとの声質を揃えることを土台にし、メンバーがお互いの”声”を聴き合って音楽を作りました。参加したチーム”Almonizar”の演奏です。

  • Vere Languores (Tomas Luis de Victoria)
  • “Missa Aeterna Christi Munera” から Kyrie (Giovanni Pierluigi da Palestrina)

2011年愛知県ヴォーカル・アンサンブルコンテストの結果に書いたとおりですが、途中からハーモニーが崩れています。こういう場所も、練習で抜き出すときちんと演奏できていました。2分・3分と歌い続けている中で、発声の質が最初の良い状態からだんだんと落ちていくのが原因と思っています。今年はこういった課題に向き合って、練習に臨んでいきたいと考えています。繰り返しですが、去年の活動で良かったことと、今年の目標です。

【去年の活動で良かったこと】

  • 声質に着目した、きちんとしたハーモニーを作ることができた。

【今年の目標】

  • 最後まで良い発声を持続する。最初から最後まできちんとしたハーモニーを作る。

こうした課題に向きあうことで、本番ではVoxMEAにしかできない音楽を演奏できればなと思っています。

合唱の良曲を探す方法(クラシック限定)

表題のとおりです。
現在、VoxMEAは愛知県アンサンブルコンテストに向け、有志にて絶賛練習中です。
自分がコンテスト用の曲を探した時の、一つのやり方です。
かなり自己流なので、参考までにどうぞ。

①Free Choral Sheet Music のページにアクセスする。
http://www1.cpdl.org/wiki/

このページは、主に著作権切れの合唱曲の楽譜と音源を扱っています。
タイトルに(クラシック限定)とあるのは、このためです。

②好きな作曲者のページに移動する。
Composer pages→好きな作曲者をクリック。

*Victoriaをクリックしたとしたらの例

③作曲者が作った曲リストの後に(???editions available)とあると思います。
この???の数が多いほど、多くの人がこの曲の楽譜を作っています。
良曲な可能性が大です。

④良さげな曲を見つけたらYouTubeで検索してみましょう。
Victoriaの例
“O Magnum Mysterium” (14 editions available)

“Pueri Hebraeorum” (5 editions available)

良曲はプロアマ問わず、色々な人が惚れて、頑張って数多くの演奏をしています。
ぜひ、自分が色々な曲を探してみてください。

日間賀島旅行。

メンバーが企画してくれた、題して『ゆるやか温泉旅行』に参加しました。
今年で三回目になりますが、この土日のVoxMEAは完全にオフです。

日間賀島に上陸後、自由に島内を散策しました。

夕日を前に良いポーズしてみたり、

島内の猫を撮影したり、

夕日に向かって歩いてみたりしていました。

そして宴会。海の幸を堪能しました。

ふぐ!

えび!

たこ!

この土日のVoxMEAは完全にオフです。
この土日は練習をしません。ゆるい感じで集まりました。

演奏会に向かって、みんなの緊張の糸はピンっと張り詰めていたと思っています。
みんな、それぞれの思いをもとに、気持ちを張り詰めて、第五回演奏会に臨みました。

『ゆるやか温泉旅行』は、ピンっと張り詰めたみんなの緊張の糸を緩める、良い機会になったと思います。
張り詰め、こんがらがったみんなの気持ちが、この旅行でほぐれたかなと思っています。

こういう企画をしてくれて感謝しています。
ありがとうございました。

第5回演奏会

2012年2月19日(日), 第五回演奏会を行いました。
会場 : しらかわホール
Ⅰ.ルネサンスステージ Ⅱ.Jesu, meine Freude BWV 227(J.S.Bach)
Ⅲ.五つの童画 (三善晃) Ⅳ.Jポップスステージ
当日はお寒い中、多数のご来場をいただき、誠にありがとうございました。

色々な個性があり、色々な都合があるなか、こうして合唱を続けていられることに本当に感謝しています。

この日の感動、感謝、その他もろもろ、全てひっくるめたものを“自分が歌う”活動の源泉として、第6回演奏会では更なる演奏の高みを目指していきたいと考えています。

演奏会前練習

2/4(土)、2/5(日)の2日に渡って、演奏会に向けた練習を行いました。
2/4(土)はルネサンスステージと三善晃の5つの童画を練習しました。

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この日の音楽は、年末・年始からガラっと印象が変わったと思います。悪い言い方ですが、個人個人がようやく音楽に向き合い出したという印象を持ちました。音楽を作ろうという、歌い手の意気込みが演奏にこもっていたと思います。
その勢いで2/5(日)の中村先生練習に臨んだのですが、ちょっとイマイチでした。
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先生の要求する演奏のレベルに届かなかったり、指示されても反応が鈍かったり、自分たちの実力の無さを思い知りました。
今更ですが、VoxMEAは全くのド素人の集まりでも、うまい演奏をすることを目指しています。そのために中村先生に指導に来ていただいています。
中村先生に指導していただいて、うまい演奏ができるようになるのは“自分”です。
私は中村先生の要求に応えることが、人数の多寡、うまい下手関わらず、VoxMEAにいる歌い手一人ひとりにとっての責務だと考えています。
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今日、教えてもらって出来たこと、出来なかったこと、それぞれの課題にきちんと向き合って、演奏会までに良い音楽がキチッと完成できるよう、頑張って行きましょう。