2012年アンサンブルコンテストの演奏と講評

当日の”Musica Piccola”の演奏です。

Jesu dulcis memoria (Tomas Luis de Victoria)

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Alma redemptoris mater (Giovanni Pierluigi da Palestrina)

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今年のアンサンブルコンテストの講評です。
猪岡さん、書き起こしていただき、ありがとうございます。
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全体の講評
鳴海 卓 先生
同声の部は各グループの特徴が良く出ていた.同声は声を合わせようという意識が強すぎて声が前に出ていないところが多かった.作曲者の意図をくみ取り,それだけでなく音楽として表現できているところを評価した.

発声面では,女声に浅い声が目立った.もう少し発声を研究した方が良い.もっと体をちゃんと使って支えを入れて声を出せるときちんとした表現ができる.パッサジオ(passasio;声が変わるところ.Sopであれば高いF~Gあたり)の音程が悪くなりやすいので注意する.

ルネサンスの演奏では縦のハーモニーを意識するあまり,横の流れがなく,伸びやかさが失われているグループがあった.

転調するところが淡々と歌われていて,具体的にどう表現が変わるか,声の色が変わるか,考えて歌えていないところが多い.詩を読んでみると良い.転調するには何か理由があるはず.言葉,シラブルを吟味して掘り下げて考えて歌って欲しい.

混声はPopsを歌っているところが多かったが,聴き手は曲を知っている分「何か」を期待しているので,ただ合わせてきれいに歌うだけだと無難なだけで何も響かないものになってしまう.もうひとつ攻撃的に,一枚壁を越えた表現・演奏を目指して欲しい.

日本語を掘り下げて音楽に昇華させて欲しい.外国語に対してはきっちりやろうとするが,日本語になると慣れで歌ってしまうことが多い.

二神 二朗 先生
楽譜をリスペクトして、書いてある曲を表現してほしい。
悲しい場面でも、感情は“歌う喜び”に満ちた状態で歌ってほしい。

個別講評
谷 鈴代 先生

発声・音質 B
音程・ハーモニー B
音楽性 B
選曲 B

1曲目はとても良かった.特に終わり方が上手だった.
2曲目各パートのピッチが少しゆるんで合わなかった.
ルネサンスの曲調を感じて歌っているのでこれからも良い歌を歌って下さい.

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去年の講評と見比べると、全体に音楽の質が向上しているものの、
まだまだ課題は取り切れていない、と感じます。
アンサンブルコンテストで演奏してきて、だんだんとルネサンス曲が難しいなと感じています。決して体力の衰えでは無く(笑)、演奏の目標が上がっていると思いたいです。

短い間でしたが、皆さんお疲れ様でした。

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