5/29 の練習

課題曲を頑張って練習して、満を持して練習に参加しました。
出てみれば当日は自由曲の練習でしたよ(´・ω・`)
あるよねー(涙)。
…というわけで、この日は自由曲『砂時計』の練習でした。



全体を通じ、指揮者からしつこく言われ続けたことは以下の3点です。
①アルト/ベースのパートソロ『ときはおちる』が上付いている
②弱声(p,pp)の入りを押したり引きすぎたりしない
③リズム、特に裏拍が溜められず前のめりになる
しつこく言われ続けるということは、大体の場合、曲の特定の箇所だけ気をつければよい問題ではなく、本質的に歌い方の修正を顧みなければいけない問題だと思います。
①は最後に指揮者から「下顎を下げて(=喉仏を下げて)」歌うように指示されてトレーニングすると改善しました。自分も含めて高音で喉仏が上がっちゃっています。低声の人って、なんとなく下顎が開いているイメージがあるんですけど、高音になると軟口蓋の意識はあるんだけど、喉仏がそっちのけになっちゃうんですね。気をつけます。
②は指揮者から息の支えと言われ続けました。息の支えは腹式呼吸においては腹筋の支えですので、弱声の入りが上手く出来ないということは腹筋がうまく使えていないということだと思います。この辺りは今後、書いていきたいと思います。
③について。
テンポ感が掴みにくい人は、テンポ感が問題になった場合には指揮者を見たり、他パートとの連携を意識するべきだと思います。楽譜に噛り付くのはかえってマイナスです。
自分のテンポ感は物凄くヘボいです。これでもだいぶましになった方ですが、時計の秒数を見ずに1秒,2秒,3秒…と数えていくのも、1分経ったら10秒単位でずれる自信があるくらいヘボいです。そんな自分なので、細かい音符がたくさんあるところは走ってしまいますし、長く伸ばすようなところは逆に遅れがちです。
テンポ感は今後、鍛えていかなければならないのですが、現時点ではなんともならない。なので、テンポ感の基準は他に求めます。それが指揮者であり他パートです。他力本願なのですが、なんともならないことは割りきって、自分のできる最高の歌を歌うということも重要だと思います。
それと、合唱祭は基本的に暗譜ということみたいです。この時期でコンクール曲を暗譜って、割と前代未聞なんですが、暗譜のコツとかも今後触れていこうと思います。

胸声を出す

胸声の出し方について、頭声を出している人向けのやり方を調べてみました。今回は、下記のサイトで紹介されている発声法の紹介と、やってみた感想です。
胸声の練習-1 | 吟詠の為のヴォイストレーニング
胸声の練習-2 | 吟詠の為のヴォイストレーニング
胸声の練習-3 | 吟詠の為のヴォイストレーニング
発声法について
①頭声を出す口の形(軟口蓋は上げて、喉仏は下げた状態)で、ハミングでファルセットを出し、下図で示した喉の奥、鼻の付け根を響かせる。


②地声の、喉を押さない程度の低音でハミングをし、①のポイントを響かせる。
③”ア”とか”オ”の開いた口で②の低音を出して、①のポイントを響かせる。
これが上手くいくと、頭声の口の形・息の流し方できれいな胸声が出せます。
やってみた感想
・ポイントは『頭声の口の形・息の流し方』、これが崩れると絶対に良い声になりません。響きの位置だけ変える意識を持つことが重要です。
・低声なので、首・喉・舌に力が入りやすいです。個人的な対策としては『首を振りながら出す』が最も効果的でした。人によっては肩甲骨辺りが張ってしまう人もいると思います。
・頭声ができない人は発声法①の感覚が掴みにくいかも。例えこの発声ができるようになっても、高音で張ってしまうので、まず頭声をできるようにしてからのほうが良いと思います。
・サイトにも書いてあるように、練習は弱声でやったほうが良いと思います。口の形が変わりやすいのと、喉を痛めやすいためです。
・同じく響きを本当に鼻に入れてしまわないよう注意。チェック法は『鼻をつまんで響きが変わるかどうか』。変わるなら鼻声になっています。
やってみたあと
ブレイクポイントより上(下)の位置からロングトーンで音を下げて(上げて)いき、頭声と胸声の繋がりを自然にさせる練習をしています。イメージとしては、いきなり頭声・胸声を切り替えるわけではなく、ブレイクポイントの辺りで頭声・胸声の出し方を混ぜていった方が、響きの連続性が出て良いと思います。
最後に
合唱と吟詠って『えっ!?』と思われる方はほとんどですよね。実際、自分も最初はそう思いましたが吟詠音楽講座の中身はどこでも通用する基本的な発声法の解説です。吟詠って凄く日本の伝統芸能的なイメージ(Wikipedia)を持っていたんですが、伝統芸能で良い声を出すことが理論的に解析されていて、それを頑張って伝えようとしている人がいるってことを教わりました。

頭声と胸声について

前回ブレイクポイントについて書きましたが、ブレイクポイントを超えたらそれまでの頭声・胸声での出し方を変えなきゃいけない。特に普段、頭声で歌っている人は『高い響き』を求められているだけに胸声で歌うことに抵抗があるかもしれませんが、かえって胸声で低音が楽に歌えることによって、ピッチが安定したりします。胸声には胸声の歌い方があるんですが、まずは曲を聴くことで胸声のイメージを掴んでいきたいと思います。
胸声の特徴
Wikipediaによると、胸声はいわゆる地声とは似ているけど違うと書いてありますが、歌ってみたりしても地声との違いが良く分からないことが多いと思います。こんな胸声ですが、トレーニングすれば立派な音色が出るようになります。


絢香のほかにも中島みゆきとか吉田美和のように、トレーニングされた胸声は頭声に対して『充実した音色』『迫力のある声』のように聴こえることが多いです。それは言い換えると『太い音色』『押しの強い声』となり、合唱ではとたんにハモらなくなるデメリットと成り得る事は、胸声で歌う際に心に刻んでおきたい項目の一つです。
頭声と胸声
男声ボーカリストで胸声の良い声といえば福山雅治だと思います。

息を混ぜることによって柔らかさを出し、特に押しがちな低音・高音を嫌味な音色で無くしています。これは合唱でも頭声と胸声のつながりで、響きの一体感を出すために重要な技術になると思います。
同じSquallのカバーで歌っているのはaiko。

微妙なところもありますが、ラジオ生収録と考えればメチャクチャうまいです。サビの部分で頭声と胸声を行ったり来たり切り替えていることがよく分かると思います。胸声をマスターすることで、このように扱える音域が広がるのは大きな利点です。
おまけ
普段胸声で歌っている人や、頭声でも高音まで届かない人って、カラオケに行ってもなかなか歌える曲が無いんです。無理して高い音域の曲を選んで音程を外しまくった過去をもつ低声系の人は自分だけじゃないはず(涙)。そんな人や、この記事を読んで胸声に興味をもたれた方におすすめのサイトです。
~めくるめく低声ワールド~
低音域の楽曲 | 音域データ! @ ウィキ ~この曲の最高音はどこ?~
低音域の楽曲 (女声版) | 音域データ! @ ウィキ ~この曲の最高音はどこ?~
個人差はあれど、貴方にぴったり合った胸声で歌える曲が見つかれば幸いです。昔は自分の持ち歌に出会うために本当に苦労したんですが、今ではここをはじめインターネットで探せるんですよね。良い時代になったとしみじみと思います。

音の跳躍をうまく歌う

音の跳躍するところって難しいですよね。今年の課題曲である”Ne timeas, Maria”は低音から高音へ跳躍する箇所が多いので、どうやったらうまく歌えるかトレーニングしてみました。今回はあえて子音・母音は無視で“オ”とか“ア”でトレーニングしています。
なぜ難しいか
トレーニングにあたり、なぜ跳躍が難しいか考えてみましたが『口の中の形が変わる』ということが大きいと思います。低音を出した口の形で高音を出せないので、口の形を変えようとするのですが、時間が足りない。その結果として出てくる音は、喉が締まった喉声だったり、暗かったり、逆に高音を出す口で低音を出そうとした結果、引いたような音になったりしていると思いました。
ブレイクポイントを把握する
男の人で、合唱をやりたての人であれば地声で歌っている人がほとんどだと思います(自分もそうでした)。そういう人が「ドレミファソラシド…」と音程を上げていくと声が裏返るところがあります。そこを換声点とかブレイクポイントと呼ぶそうです(Wikipedia)。まずは自分たちのブレイクポイントを調べてみることにしました。その結果、自分は下の“シ~ド”、奥さんは上の“ラ~シ”の辺りがブレイクポイントだと分かりました。なぜここがブレイクポイントかは後述します。


ブレイクポイント

ブレイクポイントからみた難所
ブレイクポイントを知ると、課題曲のなかでどこを例にとってみればよいか分かります。自分は38小節目のオクターブ上がるところ、奥さんは8小節目の入りです。
   

ブレイクポイント付近の声を克服する
今回のトレーニングと、昔、自分が胸声(地声)で歌っていた経験を踏まえて、症状別にこうしたらみたいな練習法を書いてみます。
・跳躍前の低音がブレイクポイントの人
自分と奥さんがこれです。日ごろ頭声(頭の後ろ側から息を流して出す声)で音を出している人は、頭声で頑張って低音まで出そうとするんですが地声になっちゃいます。駄目なパターンとしては『跳躍前の低音を意識しすぎる』→『跳躍前の低音が暗くなりすぎる』→『引きずられて跳躍後の高音も暗くなる』が多いと思います。なので、跳躍後の高音を出してから跳躍前の音を出し、ピッチの高い低音を出す感覚を掴むと改善します。あと無理して首周りに力が入っていることが多いので脱力することも重要です。
・跳躍後の高音がブレイクポイントの人
日ごろ胸声で歌っている低声系の人や、合唱やりたての男声の多くがこれに当たると思います。自分もそうでした。駄目なパターンとしては『ブレイクポイントで軟口蓋が上がっていない』→『喉の締まった喉声になる』が多いと思います。なので、対策としては低音も軟口蓋を上げて歌うことが重要です。どうしても高音を出すときに押してしまう・喉が詰まってしまうという人は、「喉を開く」について、再度まとめ | 烏は歌うにあるように、首を左右に振りながら歌って首の力を抜くとか、あえてハスキーな声を出して息を流す感覚を掴むと良いと思います。
克服した後に
ブレイクポイントが存在する箇所の跳躍をうまく歌えるようになっても『ブレイクポイントを飛び越える跳躍はどうするのか』という問題が残ると思います。自分はブレイクポイントが大分低音なので、あとは頭声で歌えばよいのですが、奥さんは例えば最初の出だしなんか凄く苦手です。

この辺の声をうまく出す技について今後トレーニングしていきたいと思います。

NHKコンクール課題曲が凄い

今年のNHKコンクール中学生課題曲は「I ♥ ×××(アイ・ラヴ)」(大塚愛)なんですね。「手紙」・「YELL」に続く有名アーティスト作曲の第3弾で、NHKも本気で取り組んでいるんだと思います。
Nコン2010 | 課題曲
課題曲JukeBoxで昔の課題曲も聴けます。
自分が中学生の頃を思い返すと、文化祭とかで歌う曲は「大地讃頌」とか昔から決まりきった曲が多いせいか、合唱って音楽としては割と終わったジャンルって思っていました。こういうような取り組みを通じて合唱音楽が活性化していっているのかな、と少し思います。
あと、メディアミックスなのかその辺りの都合は分かりませんが、「I ♥ ×××(アイ・ラヴ)」自体は8月のみんなのうたから放送されるんですね。だからコンクールまではどの学校もこうしたら良いという教科書的な答えが無いんです(ひょっとしたらこれが目的なのかしれませんが)。ポップスの合唱って原曲を意識しながら歌う所が大きいと思うのですが、これは凄いと思いました。Wikipediaによると、こんなエピソードもあります。
* 中学校の部:「手紙」(混声・女声3部合唱)
作詞・作曲:アンジェラ・アキ 編曲:鷹羽弘晃
「課題曲をうたおう」にて中学校の部の課題曲「手紙」(混声3部合唱)の途中で手拍子が入るが、楽譜には特にそのような指示は無く、合唱指揮者の雨森文也が自らの考えで入れたものであった。手拍子は採点対象外なので入れるか入れないかは自由。

単なる競技としての合唱コンクールではなく、生徒にいろいろと考えさせて表現をさせる場になっているんだな、と本当に感心しました。
去年と一昨年の課題曲の演奏。



去年のNHKコンクールで指揮者が泣けるくらい感動したと書いてましたが、団体は違えどこりゃ泣けるわと思いました。今年は機会があればブロック大会に行ってみようと思います。

5/22 全体ボイトレに向けて

次の練習は全体ボイトレですね。
なんとなくですが、心がけみたいなものを書いておきます。
自分の課題を見失わない
前に書きましたが、個人ボイトレに対して、全体ボイトレでは個人の実力は大して上がらないと思っています。なぜなら合唱団の課題はほとんどの場合、個人の課題と異なるからです。
まず全体ボイトレでは普通、トレーナーは一般的な解決法をとることが多いです。合唱団としての質を上げるために当然の手段なんですが、少数派な人はやっても良くならないか、ひどい時には悪くなる可能性があります。ピッチが上めな人が、パート全体としてはピッチが下がり気味なためにトレーナーから「もっとピッチ上げて」と言われて上ずりまくっているとか。
そして、トレーナーは聞こえる音に対してトレーニングをするので『声の小さい人』や『音域に届かない人』はトレーニングしようがない。なんか指摘されたけど、自分はこの音域だせないから…って、個人ボイトレでは逃げられないんですけど、全体ボイトレでは逃げられるんですよね。
こういった『合唱団の課題』と『個人の課題』を混同しないためには、まず『個人の課題』を認識することが重要だと思います。
もし課題曲のある部分で、トレーナーに言われた事が自分の課題と一致するなら、課題を克服することで曲を良くしていかなければいけない。一致しないなら、問題が無いのか聞こえていないのか、どちらかを判断して、聞こえていないと思ったら、今の時点では積極的に音を出してもらいたいと思います。コンクール間近では音を出さずに人に任せるっていうのも重要な技になるんですが、今だったらチャレンジしてもいいと思うんです。
中村貴志の技を盗む
中村先生は公式ホームページに書いてあるとおり音楽家です。
Wikipediaによると音楽家は
音楽家(おんがくか)、ミュージシャン(musician)は、曲を作ったり(作曲)、演奏したりする人のこと。
というわけで、自分の定義では中村貴志は合唱指揮者で編曲者で声楽家です。
普通、合唱団の前に立っている人は指揮者で、実際に中村先生はGoogleによると、愛知県を代表される合唱指揮者なんですが、プロ声楽家でもあります。うちらは練習の最初に姿勢を作って、呼吸法をして、ハミングして、発声してようやく練習に臨むのですが、中村先生は日常会話からして歌うときの発声をしているから凄い。
合唱ではよく『上手い人の横で歌うと上手くなる』といわれます。中村先生が課題曲をどう歌うのかをよく聴いて、発声法や表現の仕方とかを真似するだけでも上達するきっかけになるのではないかと思います。
…と、伝えたいことを書きまくったんですが、実は5/22 全体ボイトレに行けません(涙)。本当に行きたかったんですが物凄く重要な予定が入ってしまったので泣く泣く欠席します。5/29の練習に参加しますのでよろしくお願いします。

巻き舌をできるようにするポイント

引き続き前回の続きです。巻き舌について、自分はできるのですが奥さんはできない。なんとか教えようと巻き舌の練習をしていたんですが、そこで分かったポイントをまとめました。
舌先の震えを実践できるようにする
個人的にこのやり方を一番にお薦めします。この舌先の震えが起こらないと巻き舌ができないからです。
舌先の震えのメカニズム
まず図①のように、息が舌先から漏れようとすると舌を下に押し下げる圧力が発生します。圧力に押されて舌はいったん下がりますが、漏れた息の量が増え、圧力が下がると自然に舌の力で元の位置に戻ろうとします。この①→②→①…を繰り返すことによって舌先の震えが発生します。こういった現象を工業的には自励振動とか呼びます。
この震えに対して母音の入った息が混じったものが巻き舌です。

100518_1100518_2

どうやったらできるようになるか
できない理由は『舌を押し下げられない』『押し下げ過ぎている』で、原因は『息の流れが作れていない』『息の漏れる量が適切ではない』『舌に力が入り過ぎている』なので、これを調整することでできるようになります。
練習法
・口の形は図③のように、オとウの間のような形にちょっとすぼめると良いと思います(すぼめ過ぎ注意)。
100518_3

・上の歯の内側を舌で覆うような感じで舌先から息が出ていくようにします。ここで舌に力が入るとやっぱりできないので注意。
・舌先と前歯の上の辺り、”T”を発音するときに舌を当てる所の間隔を調整します。
・息を硬口蓋の奥の方、軟口蓋との境くらいに当てます。ここで息が反射して舌を押し下げるイメージで。
・息(母音を入れなくても大丈夫です)は強めですが、強すぎると舌を押し下げすぎるので注意。
コツ
・舌が力んでいるとまずできません。舌だけではなく、ほっぺたとか下顎の筋肉をほぐすと一緒に舌もほぐれたりします。
・人によると思いますが、上体もリラックスした方が良いと思います。椅子とかソファーにもたれかかった状態でやると出やすいです。
・舌先に息を直接当ててもおそらくできません。図③のポイントが良いと思います。
『舌先と前歯の上の辺りの間隔』『息の流れ』の適切な量は人それぞれなのですが、上手くいくと舌の筋肉を使ってないのに”R”が出ることがあります。最初はまぐれで出て、ひょっとしたら気のせいと思うかもしれませんが、それが舌先の震えです。それが出た舌の位置、息の流れを覚えておいて、繰り返していくうちに発生率を高めていくのが良いと思います。舌先の震えができてきたら”U”の母音を混ぜてみましょう。巻き舌になります。
奥さんとこの練習をしてみたところ、最初の10~20分は全然出来なかったのですが、30分頃に舌先の震えができるポイントを見つけたら、少しずつ出来るようになってきて、現在は2,3巻きできてます(笑)。とにかく最初のポイントを見つけるまでが鍵なので、試行錯誤して諦めないことが肝要だと思います。
*6/10追記
出来るようになった本人曰く『ドイツ語で”BACH”の”CH”を発音しながら舌を歯の裏側に持ってくると舌先が震える』だそうです。息を当てる際の参考にしてみてください

歌をうまく歌うために (3)

昨日の続きです。
夫婦で自分達なりのボイトレをしようと思ったわけで。自己判断になってしまいますが、自分はわりと喉声になってしまうことが多いと思います。
「喉を開く」について、再度まとめ | 烏は歌う によると
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3.「喉を前後に開く」ができていない場合
・「側鳴り」(響きが外に出て行かず、自分には良い声・大きい声に感じるけれど外から聞くとそれほどでも無いという状態)になる
・口が大きく開いているのに声がこもる
・鼻腔共鳴の強すぎる、「粘っこい声」になる
→いわゆる「クネーデル(団子声)」「似非オペラ声」ってやつですね。
本人にとってのみ気持ちいいという、ある意味最悪な声です。
「喉仏を下げよう」という意識が強すぎてこうなる場合と、舌が不器用でこうなる場合の2通りが考えられます。

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『本人にとってのみ気持ちいい』ので、なかなか悪いと認識できないんですよね。自分も気付かずに結構な時間を棒に振りました(遠い目)。
…というわけで、そんな最悪な声を修正していきたいと思います。意識すると治るので、歌い方・筋肉の使い方に着目した改善を続けていこうと思います。具体的には以下のとおり。
・リップトリル
実際に10分くらいやってみましたが、これをやってみると口周りと首周りの筋肉がほぐれます。というか力が入らなくなります。この2つの筋肉が強張ることで喉声になりやすいので、強制的に使わないようにこれをしたいと思います。リップトリルについてはこの動画を参照。


・チェストボイス
ここ最近は割と上の響きに囚われていたせいか、胸を響かせることがおざなりになってしまっていたと思います。低音って、無理に響かせようとするといつの間にか喉仏が下がってるんです。低音ではチェストボイスを意識して出していきたいと思います。
・ミックスボイス
Speech Level Singing体験記 | 烏は歌う
PodCast by SLS master instructor John Henny
要は低音と高音の繋ぎをどうするか、っていう手段です。上2つをやりながらチャレンジしていきたいと思います。
これらを実践しながら上体揺らしを試してみて良ければ採用って感じ。
そして奥さんはこれ。
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1.「喉を上下に開く」ができていない場合
・喉仏が上がって、首などに力が入る
・十分な「響き」の無い「幼い声」「かたい声」「浅い声」になる
・必要な力が入っていないので「暗い声」「不機嫌そうな声」になる
・声が息混じりになる
・特に高音になると上のような状態になる

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『喉仏が下がっていない』か『軟口蓋が上がっていない』のどちらかが原因なんで、なんとなく『軟口蓋が上がっていない』かな~と思い、割り箸を奥歯に挟んでみたりしましたが治らず、ひょっとして喉仏と思いやってみたら当たりでした。高声って良く上の響きって言われるので、喉仏ってあまり意識しないっていうのは意外な発見でした。ただ意識しすぎると自分のような喉声になってしまうし、バランスが難しい。
あと巻き舌ができないのでこことかを参考に克服していきたいと思っているようです。
少なくともコンクールが終わるまでは一緒に実践していきたいと思っています。

歌をうまく歌うために (2)

昨日に引き続きボイトレのサイトを紹介します。今日は中・上級者というか、大体自分の歌う姿勢が決まってきていて実力が頭打ちになっている方にオススメのサイトです。
烏は歌う
ここは本当にオススメです。色々とエントリーがあるのですが、自分の気になるキーワードのエントリーを読めば、何かしら処方箋が見つかると思います。このサイトで読んでもらいたいエントリーは無数にあるのですが、今日は『歌う姿勢』に絞って紹介します。
発声と姿勢
いい声が出せる「口の開け方」
姿勢を良くする簡単エクササイズ2つ
図解「良い発声のできる口の開け方」…その1
図解「良い発声のできる口の開け方」…その2
良い声を出すために必要な姿勢と口の開け方が、きちんと書いてあります。これを読んだあとは練習場所の鏡ごしにチェックをしてみるとか、去年のジョイントで歌った人は動画でチェックしてみるのもお勧めします。
これとか。


超絶恥ずかしいですが、上手くなるためにこれからも文字通り『自分に向き合って』学んでいきたいと思っています。
あと個人的に気になったエントリーの紹介です。
典型的なダメ声、「喉声」とは?
まさに自分の症例です(泣)。出しにくい低音を出そうとすると首周りに力がかかっちゃうんですよね。歌い出しは気をつけてなんとか柔らかい発声を心掛けるんですが、歌ってて低声で張る所があると固くなっちゃうんです。
「逆転の発想」による喉声解消法
Coccoに学ぶ「体の使い方」。
Cocco の youtubeのリンクは切れているようなので、気になった方はCoccoで調べてみるとかしてみてください。
上体揺らしは合唱でやっていると絵的に気持ち悪いので、あまりやっちゃダメかなと思っていましたが、確かに手段としてはアリなのかなと思いました。今度試してみようと思います。練習でゆらゆらしていても変な目で見ないでください(笑)。

歌をうまく歌うために (1)

合唱をしている人にとって『どうしたらもっと上手く歌えるか』という課題は、永遠の命題というか、個人的には、このことを意識しなくなった瞬間から実力が停滞~下降していくと思っています。
万人にオススメできる『どうしたらもっと上手く歌えるか』を解決する最良の手段は、『ボイトレを受けること』だと思います。歌のプロに自分の声を直接聞いてもらい指導してもらうことは、自分の声の課題を浮き彫りにして、どうすれば良い声が出せるかを理解できる機会だと思います。
さらに VoxMEA は中村先生に声を見てもらえるという、普段は当たり前に思っていますが、非常に貴重な機会を得ています。…というわけで、全力で中村先生のボイトレを受けることを推奨するのですが、残念ながら個人ボイトレは 5/8 の練習でとりあえずお終いで、次は 8/21 なんですね。5/22 に中村先生の全体ボイトレが予定されていて、ここは合唱祭前の非常に重要な機会だと思っていますが、全体ボイトレではなかなか個人の声は伸ばせないわけで、この辺りはまた書こうと思います。
ボイトレが受けられない以上、自分なりに課題を把握して、解決策を理解するしかないわけで。昔は教本を読むくらいしか手が無かったのですが、最近はGoogleで『ボイトレ』で検索するとエライくらい引っかかるので、自分なりに良いと思ったサイトを紹介したいと思います。今回は割と初心者が読むと良い、歌の基礎が学べるサイトです。もちろん中・上級者にもオススメです。
広瀬香美の大人の音楽の時間
第11回 腹式呼吸で、美声になろう
第12回 実践 美声レッスン1
第13回 実践 美声レッスン2
第28回 鼻歌レッスン(前編)
第29回 鼻歌レッスン(後編)
歌手ってきちんと良い声を出すためには、どのような体を作れば良いのかきちんと理解しているんだなと分かります。笑顔を推奨しているのも良いと思います。練習でも笑いがあるとモチベーションが上がりますしね。表情から良い声を作る手法はアリだと思いました。
下手だった奴が上手くなるためにした練習
日々の心掛け・ウォーミングアップや基礎作り
歌う時の姿勢・脱力・吸気
複式発声(呼吸) 【動画有り】
2ちゃんねるのカラオケ板のまとめですが、かなり秀逸な中身です。ちゃんと歌をうまく歌うために必要なことが書いてあります。
中にはちょっと難しい内容もありますが、理解できる範囲で実践するだけでもかなり上手になると思います。VoxMEAってカラオケが好きな人・苦手な人、両極端な感じだと思っているんですが、苦手な人はぜひ読んでもらって、カラオケ大会で成果をお披露目してほしいと思います。って書いていたらまたカラオケ大会やりたくなりました(笑)。