◆お知らせ


【今年のステージ】
■8/5(日)コンクール県大会 混声の部@名古屋文理大学文化フォーラム
銅賞でした。
★10/6(土)第9回演奏会@豊田市コンサートホール



◆団員募集中
興味を持たれた方は Mail to VoxMEA (代表:伊藤) まで
yahoo , gmail , icloud 等、「携帯以外のアドレス」 からご連絡いただきたいです。
*携帯からですとスパムメールとしてはじかれてしまう可能性が高いためです。

サイト内「活動計画カレンダー」にて練習予定を掲載しております。
詳しくは本サイト内 “VoxMEA” とは?をご覧ください。



夏合宿を行いました

コンクール前の合宿を行いました。

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初日はまず、課題曲のパート練習~個人アンサンブルの練習をしました。
個人アンサンブルでは相変わらず緊張しましたが、前回の反省を活かしてアガり対策を実践してみたら、結構うまく歌えたと思います。
超てきめん 緊張 解消法 | 知識の宝庫!目がテン!ライブラリー
アガりを克服する個人的なポイントは“アガっている状態を意識的にコントロールする”“常に腹式呼吸を意識する”でした。
アガりって心理的なものだと思いがちですが、wikipediaでは「心拍数120を超えるとパニック状態と判断される場合がある」と、身体状態を表す心拍数とパニックが結びついた説明がされています。
私は人前で歌うときに心臓がバクバクいっているのが分かるくらい良くアガります(涙)。今回の個人アンサンブルではアガってること自体は仕方ないとして、自分の心拍数を意識し、パニックにならないように気をつけました。
腹式呼吸って、歌うための基本なんですが、緊張すると腹筋が硬直してうまく息を吸えないんです。目がテン!ライブラリーで書いてありますが、練習の最初でやる“脱力した良い姿勢で腹式呼吸をする”だけで結構リラックスできました。
また、通しで歌っているなかでも、休みの際に脱力して息を吸うだけで結構楽に歌えるようになります。
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初日の夜から2日目は課題曲と自由曲のアンサンブルをしました。
さすがに本番一週間前だけあり、緊張感のある充実した練習でした。
この合宿を通じて、一人ひとりから、『うまく歌いたい』という気持ちを凄く感じました。実際に、この合宿で歌い方が一段とうまくなった人も結構います。本番はみんな、これまで学んだことが活かせる最高の演奏をしたいです。
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課題曲あれこれ

コンクールまでもうすぐですね。暑い日が続くので体調には気をつけたいところです。

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聖☆おにいさん』のヒトコマ、受胎告知のパロディです。
この漫画、巻が進むにつれてネタがどんどんマニアックになってる(笑)。

歌を歌うにあたって、言葉の意味や物語、時代的背景を理解することも、うまく歌うのに繋がります。
言葉の意味、発音
私の経験ですが、言葉の意味を分からずに歌っている人は結構損しています。
例えば練習でやった、「utero」のウ母音での掛け合いは昔の人が持っていた、「胎内」の神秘的なイメージを出すこと。この意味を意識して歌うことができるようになると、更にうまくなります。
慣れないうちは楽譜に言葉の意味を書いて、旋律と言葉の意味を結ぶクセをつけたほうが良いです。ってそろそろ暗譜している人も多いと思いますが(笑)。
発音も、慣れないうちは楽譜に書き込むことをお勧めします。ラテン語の読み方が分からない人は以下のサイトを参考にすると良いと思います。
合唱団ぽっきりの演奏情報など
途中から練習に加わった人は意外と勘違いしていることが多いので、不安なら恥ずかしがらずに周りに確認すると良いです(聞くは一時の…ってやつです)。
物語、時代的背景
物語については2010 G1:Ne timeas, Maria の背景 (1)に書いてあります。受胎告知って感動的なんですが、悲劇的な側面も持っているということを知ることが重要です。この物語と Victoria の作った音楽と合わせて、どういう表現するかということが合唱の醍醐味です。
時代的な背景を知るのには2010 G1:Ne timeas, Maria の背景 (2)でお勧めしたサイトを見てみるのをお勧めします。同じ芸術っていう枠の中で、音楽と美術が進化しているんだな、っていうことが一目で理解できます。
Ne timeas, Maria の時代的背景には音楽史における”Ne timeas, Maria”の位置づけと、表現の一部が書いてあります。
コンクールまでもう少し。基本を忘れずに歌っていきましょう。

中村先生練習とビアガーデン

中村先生にコンクール課題曲・自由曲の歌い方を教えてもらいました。

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前回の中村先生練習は参加できなかったので(涙)、待ち望んだ練習でした。VoxMEAとしても音楽が上達しました。次に繋げるためにも、指導していただいたことを自分なりに解釈して書いておこうと思います。
“いつも”腹筋から頭までスムーズに息が流れることを意識する
最初から最後まで言われっぱなしでしたね。基本なんですが、全然出来ていないことが良く分かりました。
勉強になったのは『砂時計』で、ソプラノが“あのときは”で高音に跳躍しながらfからppになるところです。喉を締めて高音を出そうとすると、ここの表現が出来ないので、響きで音量を調整していることが、見ていても良く分かりました。
他には『どんぐりのコマ』のベースのパートソロ“どんぐり”の入りで”Do”を出すところ、低音ということもあるのですが、破裂音を出そうとすると無意識に胸から息を出そうとしていることが実感できました。そうやって出される低音は胸で響いているような、響きが濁った音になっているんですね。
母音が変化する際のピッチを統一させる
『砂時計』で最初のアルトのパートソロ“ときはおちる”のところ、音の跳躍があるのですが、それを無視して一定の音で歌うことで、母音が変化する際のピッチを揃えていました。母音のピッチは個人で結構クセがあると思います。私を例に出すと“イ”母音は上ずり傾向で“ア”母音は下がり傾向です。この辺りを今後どうにかしていきたいと考えています(涙)。
これと母音の出し方についてで書いた、あいまいな母音の出し方が出来るようになると、『どんぐりのコマ』で女声が“もういいかい”、男声が“ゆきたいな”で延ばすところ、母音が違うのに凄くハモってたのは、歌っていて良く分かったはずです。
この日の練習でやったように『ウ→オ→ア→エ→イ』の順で同じ音を出す練習をやることで、母音間のピッチを揃える口の開け方、響かせ方を覚えることが出来ます。前の日にハミングで課題曲練習をやりましたが、これも同様に、母音を入れないことで音程の意識が正しいかチェックしています。
音程に関する指摘を受けたときに、母音をチェックして自分の母音の出し方のクセを見抜くことは、上達するために重要だということがよく分かりました。
最後まで歌い切る
息が続かないこともあるのですが、言葉の最後はどうしても抜けてしまいがちです。ただ、日本語としての意味を考えると最後まできちんと伝えることが必要となるシーンがあります。“いる”なのか“いない”なのか、“泳ぐ”のか“泳がない”なのか、きちんと伝えきることを指導されました。言葉として相手に伝える際に必要なことを、きちんと理解して歌うってことの重要性を教わりました。
他にもいろいろと教わりました。練習に来られなかった人は、来た人にいろいろと聞いてみた方が良いです。
練習後は中村先生と有志で中日ビル屋上のビアガーデンに行きました。
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自称晴れ男(?)中村先生のおかげもあって、カンカン照りでした。暑い。
水分補給にビールを飲むしかない(笑)。

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日が暮れるとビル風が良い感じに吹いて、美味しくビールをいただけました。

歌を更にうまく歌う (3)

『歌をうまく歌う』とか書いておきながら、これって発声法ですよね…と自己ツッコミ。
これまで、長々と書きましたが音を出す際に重要なのは以下の通りです。
・姿勢
・腹式呼吸
・口の形
・息の流れ
・軟口蓋の響き

“脱力した姿勢で腹式呼吸し、顎は脱力、表情筋を引き上げて頭声の息の流れで軟口蓋を上げて響かせる”と良い音が響かせるようになるのですが、普段出来ない人が練習でいきなり出来るくらいなら、こんなこと書いていません(笑)。
とはいえ、合唱初めてすぐの人は、どれから取りかかれば良いか分からないと思います。私の主観ですが、こうしたら良いのではないかという順序別に書いていきます。
姿勢と腹式呼吸をセットで意識する
ここでいう姿勢とは、上体が脱力して、腰から肩までのラインがまっすぐになっていることを指します。ブレスのことで書いたように、息を吐く時は腹筋に力をいれて、息を吸うときにはお腹の空間を空けて、ということを両立させる最適な姿勢があります。歌うときにその姿勢を維持するだけです。
歌ってみて口の形と息の流れを実践する
歌を更にうまく歌う (1)で書いた、ミックスボイスの出し方を覚えましょう。やり方はいろいろと書いているので参考にしてください。上の項目に加えて、口の形と息の流れが必要となります。
条件に当てはまる好きな曲が見つかれば、別に読まなくても『どうすれば歌えるんだろう』って試行錯誤しているうちに体で覚えちゃいます(笑)。
軟口蓋を開けて響きを入れる
『良い声を出そう』とするあまり、最初にこれを意識しちゃいがちなんですが、それは罠です。私も罠にハマってたんですが(笑)、上の項目が出来ていないと首周りの変なところに力が入ってしまい、長い時間を棒に振ってしまう可能性が高いです。
日頃から意識すること
『腹筋』と『軟口蓋の響き』は日常から意識すると、それだけ上手になります。中村先生を例に出すと、しょっちゅうジョギングしているのは、体型維持のためだけではないと思います(笑)。また、日頃の声から良い声なのは、軟口蓋の響きのおかげです。
次の練習でもっとうまく歌いたいと思っている人は、試しに毎日5分でよいです。集中してブレス練習や、ハミング練習をすることをお勧めします。きっと次の練習ではうまく歌えるというか、楽に歌えるということが実感できると思います。

歌を更にうまく歌う (2)

前回は、胸声~頭声をうまく繋いで歌うことを書きました。
この歌い方ってミックスボイスの出し方なんですよね。
ミックスボイス | Wikipedia
胸声の最高音域近辺では声門閉鎖が急に弱くなり、音色、音高ともに不安定になる。特に閉鎖がしっかりして呼気の少ない声で高音に移ると、閉鎖が弱まった瞬間に声帯の振動状態も急変し、声が裏返ってしまう。もし始めから閉鎖の弱い声で高音に移ったのであれば声の裏返りは起こりにくい。それを意識的に行い、息を多く流したり、柔らかく軽めの声を用いるなどで過剰な声門閉鎖を避けて歌うのがミックスボイス(ヴワ・ミクスト)の典型である。
この出し方で出された音は、おそらく弱々しい音になると思います。なので、合唱ではこの音に響きを加えることが必要になります。
響きを付ける
音に響きを付けるやり方は簡単に書くと以下の流れです。
・ハミングをする
・ハミングを出した響きで音を出す

これは以前、胸声を出すで書いた内容なんですが、これが出来るようになるのは本当に難しいです。私も奥さんを教えていて痛感しました(笑)。
ここで付ける響きがイマイチだと、胸声・頭声を分けた歌い方をしたほうがましな響きになったりします。今回はハミングで響きを付けるやり方と、ハミングの響きを音にするやり方に分けて書いていこうと思います。
ハミングのやり方

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響かせるのは図で示した箇所、軟口蓋です。ここを十分に響かせる方法を、順序をおって解説します。
・姿勢
脱力して、腹式呼吸を強く意識しましょう。
・口の形
口の中は「ア」とか「オ」を出す形で、唇をすぼませることで口を閉じます。よく「卵を飲み込んだ」ような口の形と例えられますが、あまり広げすぎると顎が力んでしまうので、力まない程度に口の中を開けましょう。
・響かせる
軟口蓋を上げ、ミックスボイスの息の流れで、適当に何か音を出しましょう。無理のない地声の音や、ファルセットのような高音が良いです。その状態で鼻を少しつまんでみて、軟口蓋が響いていることを確認しましょう。
*ここで十分に軟口蓋の響きを付けることが重要です。
音を出す
ハミングで軟口蓋を響かせたまま、少しずつ、すぼませた口を開けていきます。この時に軟口蓋の響きを保たせることが重要です。母音の出し方で書いたとおり、何かしらの母音になると思います。
ここで、「声」ではなく「音」にすることを強く意識しましょう。「ア」とか「オ」の口にしようとすると、あっという間に響きが失われてしまいます。
最後に
…響きについて文字で説明することは難しいです。ハミングなんて当たり前のようにできる人がほとんどだと思いますが、本当に『響きの入った』状態になるのには、かなり時間がかかるんです。
これは軟口蓋を最初から十分に響かせることが出来ないのが理由で、奥さんの場合、トレーニングしてから十分に響かせるまで20~30分かかっています。軟口蓋は響かせることで、ストレッチされて響きが増します。なので、軟口蓋の響きが足りていない人は、日頃からハミング練習をすると良いです。地声も響きののった、良い声になりますよ。

ギターマンドリン合奏団 "meets" さんの演奏会

去年、ジョイントコンサートを行った “meets” さんの演奏会が2010.7.10(土)に中電ホールで行われます。興味のある方はぜひご検討ください。
ギターマンドリン合奏団 “meets” 15th 演奏会
日時:2010年7月10日(土)
17:30開場 18:00開演
場所:中電ホール
地下鉄東山線「栄駅」5番出口から東へ徒歩約5分
地下鉄桜通線「高岳駅」4番出口から南へ徒歩約8分
入場料:一般の方は1000円 学生の方は500円

“meets” & VoxMEA ジョイントコンサートより“グランドシャコンヌ” (藤掛廣幸)

講義要約 : 2010年度 「音楽史」 西南学院大学 (個人的に世界一受けたい授業)がちょうどバッハに差し掛かっていたので読んでいたのですが、そこで紹介されていたのがシャコンヌでした。
シャコンヌ | Wikipedia
シャコンヌ (仏 chaconne、チャッコーナ 伊 ciaccona、チャコーナ 西 chacona) は、特定の低音および和声進行を繰り返すオスティナート・バスを用いた曲の呼称のひとつ。17世紀までのシャコンヌの多くは快活な3拍子の舞曲である。オスティナート・バスによる類似の音楽としてパッサカリアがあるが、17世紀後半以降、「シャコンヌ」と「パッサカリア」の呼称はしばしば混同して用いられている。
<中略>
この時期のイタリアのチャッコーナに基づく声楽作品として、たとえばクラウディオ・モンテヴェルディの「音楽の諧謔」 (Scherzi musicali (1632)) の「西風が戻り」Zefiro torna がある。

モンテヴェルディの曲は VoxMEA 第2回演奏会等で取り上げていたりします。紹介するのに良い演奏を見つけられませんでしたが「西風が戻り」も良い曲ですよ~。
実はこの日時はちょうど VoxMEA の練習時間とかぶってしまうんです…(涙)。VoxMEA から行ける人は限られると思いますが、素晴らしい演奏会となりますようお祈りしています。

歌を更にうまく歌う (1)

前回、母音の出し方についてで “ア” を出すときの舌の位置が定位置と書きましたが、今回は、合唱で “ア” を歌う時に、舌の位置がちょっと引っ込んでいる人向けの話です。
というか、この状態になっているのは、ちょっと前の私もそうで、奥さんもそうなんで頑張って教えているところなんです。多くの方がこの状態にハマっていると思いますので、自覚していなくても鏡を見て自己チェックすることをおすすめします。
この状態を克服するのは本当に難しいです。勘違いとか間違っているところがあればごめんなさい(笑)。
舌の位置が引っ込んでいるのは、軟口蓋を上げた時に一緒に舌の力も入っているからです。この状態で頭声を出すのは簡単なのですが、胸声はうまく出せません。なので、今回の話は胸声と頭声で歌い方を変えている人向けの話だったりします。
音の跳躍をうまく歌うでさらけ出しているんですが、私も完全に出し方を忘れちゃっていました(涙)。
この状態で出す頭声は口の奥の空間が十分で無いので、良い意味では『響きが澄んだ』、悪い意味では『尖った』音に聴こえます。
せっかくの良い声が何だか矯正されたような、そんな響きになっちゃうんです。本当にもったいないです。
この状態を克服するのはいろいろな方法があると思いますが、楽しみながら上達するのが VoxMEA の持ち味なので、私としてはきっかけとして歌を歌ってみるのをオススメします。カラオケとか唱歌とか、なんでも良いです。ただし、選ぶ際は以下に気をつけた方が良いです。
・地声から声がひっくり返るまでの音を把握して、その音域に近い曲にする
・できれば低声から始まってだんだん高音になる曲にする
・好きな歌にする
参考サイト : 音域データ! @ ウィキ ~この曲の最高音はどこ?~
自分らなりに、この条件に当てはまる曲を探してみた結果がこちらです。好みが偏っているところは勘弁してください(笑)。


完全に奥さんのカラオケの持ち歌なんですが、
女声のこういう曲は他にも探せばいろいろと出てきます。


日曜日の朝に再放送している新・三銃士のエンディングです。
原曲はいきなりサビから入るのであえてこれにしました。
簡単に歌えそうなんですが、実際に歌ってみるとそうは行かない。
平井堅の歌唱力の凄さが理解できる曲です。
ドラマ(人形劇)も面白いので、休みの朝にダラダラと観るのはオススメ(笑)。

選んだあと、歌う際に注意することは以下のポイントです。
軟口蓋を上げない
声に響きを持たせようとすると軟口蓋を上げなくてはならないのですが、軟口蓋を上げることで舌が固まってしまうので、ここはあえて軟口蓋を上げずに歌います。
息の流れ・腹式呼吸を意識する
こういう曲を最初から地声で歌おうとすると、途中で声が裏返っちゃいます。なので、最初から頭声を出す「ロウソクを消さずに歌う」息の流れを意識することが重要です。表情筋を凄く意識しましょう。
それに付随して腹式呼吸で息を出すことで高音まで伸びよく出すことが出来るようになります。脱力して、お腹にしっかり空気を入れる姿勢も重要です。以前書いた、歌うときの口の形についてはこの辺がゴチャ混ぜになっていたんだな~と反省。修正しておきます。
絢香と平井堅が歌っている動画がこれです。

動きがついている分、上体が全くブレていないことが分かりやすいです。歌っていると、アクセントとかフォルテの際に体が前のめりになって、背骨が曲がってしまうんですが、こういう癖は本当に注意しなくてはと思えます。
長くなってしまったので今回はこの辺でいったん区切ります。合唱が趣味でもカラオケは嫌(苦手)…って人は結構いるんですが、曲を最初から最後まで歌い切ることは、歌う技術の向上になるんじゃないかな、という話でした。

母音の出し方について

今日は、分かってしまえばビックリするほど簡単なのですが、分からないと本当に難しい母音の出し方について調べてみました。
母音について
声帯で生成された音は、声道(喉と口)の形で決まる共鳴によって特定の周波数が強調されます。こうして作られるのが母音です。ここで強調される特定の周波数をフォルマントというそうです。声がどうやって作られるかは以下のサイトに詳しいので、調べたい人はどうぞ。
声の種類と発声のしくみ | 研究開発 | OKI
フォルマント | Wikipedia
日本人は、こうやって強調された周波数を持つ音を聴くと、5つの日本語の母音のうち1つの母音に頭の中で変換します。”1つの”っていうところがミソで、出している自分にはあいまいな母音に思えても、聞いている人には必ず何かしらの母音に聞こえるんです。合唱では、この特徴を利用して母音の発声をすると、もの凄く楽に歌えるようになります。
母音の出し方について


合唱における最も良い喉の開け方は、以前歌うときの口の形についてで書きました。なので母音をそこから先でうまく出さないといけません。母音が変化すると口の中の形が変わってしまう…。そんな人がうまくなるかもしれない母音の出し方のコツが、いつもお世話になっているサイトで紹介されていました。
発声についての色々な問題が解決するかもしれない、「母音」のボイストレーニング | 烏は歌う
定番の発声練習である「あーえーいーおーうーおーいーえーあー」(音程はつけてもつけなくても良し)を、
・口を「正しく」しっかり開き
・あごの開き具合は一切変えずに
・「あ→え→い」は「舌」の動きだけで母音を変化させる
・「い→お→う」も「舌」の動き、できなければほんの少し「唇」をすぼめることで母音を変化させる
という練習を、最近よくやっています。

なかなか気付きにくいことをさらっと書ける人は凄いです。VoxMEAも発声練習で”アエイオウ”をやっているんですが、これを読んでやってみると、”アエイオウ”を発声練習でやっている意味が理解できます。
“アエイオウ”をやってみる
上記のサイトに紹介されているとおり、喉や舌に力が入りやすいので、感覚を掴むためにはまず、出しやすい地声で練習してみるのが良いと思います。
“ア~”って言っているときには、おそらく舌は定位置にいると思います。この時点で舌に力が入らないように注意しましょう。その舌を少しずつ前に出していくと少しずつ”エ”に近付いていきませんか?なんなら唇の外に舌を出して『ヴェー』ってなっても良いかと(笑)。
“エ”が出せたら、そのまま舌の先を持ち上げていって、”イ”に近づくポイントを探してみてください。”イ”ができたら上に書いてあるように、唇を使って”オ”、”ウ”を出してみると良いと思います。
“イ”→”オ”→”ウ”では顎を動かしてしまいがちなんですが、あくまで舌と唇だけで母音をコントロールすることで、良い響きが保てるようになります。

舌の位置と母音を表しているちょうどいい絵が Wikipedia にあったのですが、私は図に示しているように舌の先で母音を調整するようにしています。響きの空間を作るには一番良いのかな、というのが理由です。違ってたらごめんなさい(笑)。
注意点
自分の出している母音がどうやって聴こえるかは他の人に聞いてもらってアドバイスを受けると良いと思います。”イ”、”エ”は特に、曖昧に出しているつもりでも意外と”イ”、”エ”に聞こえていたりするので、出すのがグンと楽になったりします。
コツが分かったら例えば課題曲の “Ne timeas, Maria” の入りの母音だけ(“エ”→”イ”→”エ”→”ア”)出して練習してみたりすると、出しやすさが実感できると思います。
あと、地声でやっていると楽なのですが、実際に歌ってみると舌や喉に力が入りやすいです。力が入りやすい母音の代表格は”イ”です。逆説的になるかもしれませんが、もし巻き舌が出来ないのであれば一度、巻き舌を練習してみて「舌根の力を抜きながら舌を上げる」感覚を掴むと良いと思います。

どんぐりのコマ(五つの童画)の詩の解釈

どんぐりのコマ … どんぐりの頭 神さまがちょっと

つまんでとがらせた


『どんぐりのコマ』も含め、この曲集に含まれている曲の言葉は割と平易で、一見すると子供が書いた絵の情景を表現した詩に見えるんですが、理解しようとするとその深いメッセージ性に気付くことができます。
まるで子供に絵本を読み聞かせる時に、こっちがその絵本が発信しているメッセージに気付き、教えてあげているつもりが逆に教えられているような、そんな体験です。
この詩集を五つの“童画”と名付けたセンスは物凄いことだと思います。
…というわけで、相変わらず勝手に解釈をしていこうと思います。
さっそく詩を読んでいきます。最初の「なぜとがってる」と問いかけをしている人はだれでしょうか。おそらく子供なんでしょうね。Sop.が担当なので男の子、女の子に関わらず小さい子だと思います。
そこから先の“樫の木に”以降は詩にインデントがついているように、情景の説明です。ここでの
いっぱいなりました … いっぱい(実が)生った
まあるくなりました … 丸くなった、丸く(実が)生った
その後の“樫の木になりたい” … 文字通り
というように、同じ“なる”という文字でも言葉ごとに意味が推移していきます。
この後は擬人化されたどんぐりの物語です。擬人化するには物語の書き手がいるので、書き手兼読み手は最初に出てきた子供なんでしょう。いろいろな大きさのどんぐりを見て、いろいろと想像を駆け巡らせたと思います。「大きいのは大きい樫の木になりたいんだな」とか…、あれ、じゃあ小さいどんぐりは?普通、樫の木って大きいです。この考えだと小さなどんぐりは何にもなれませんよね。
ここで子供は、頭の中で神さまを作ります。優しい神さまが、小さなどんぐりに対して『コマになっていいんだよ』と、頭をつまんでとがらせたのだと思いつきました。だから大きなどんぐりも小さなどんぐりも喜んで飛び降りて行く情景が子供の頭の中で生き生きとイメージされます。
“どんぐりみんな”以降は、子どもが言葉としての『どんぐり』から、種としての意味を持つ『樫の実』を理解するんだけど、そうやって考えるとみんな幸せになれないので、神さまがわざと樫の実を『とんがり頭』にして、『コマの足』とするストーリーが作られる過程をまとめています。
“どんぐり!”は感極まった子供の叫びでしょう。“からからくるり”でどんぐりのコマがカラカラと音を立てて回る様、カラカラと乾燥した情景を思い浮かばせ、続いて“落ち葉もまわる”“風もまわるよ”と、からっ風が吹いて落ち葉が回る様子を子供の視点から、すべての見るものが新鮮な視点で描かれます。
“こどもたち”以降、フィナーレはどんぐり・子供たちを最も俯瞰的な目で見た立場から描かれます。この光景を見ているのは、この詩を書かれた高田敏子さんであり、この詩を読んだ私たちです。
…というのが私の解釈です。情け無いことに全く自信がありません(涙)、変なところがあれば優しく突っ込んでいただけると助かります。
五つの童画について説明がされていましたので、今回はそれを念頭に詩の解釈を行いました。
調布市民合唱団ホームページ
1968年の作品。 ビクターからリリースされている『三善晃作品集1』の中で三善晃は、高田敏子さんに、「人間と地球全体をくるむ愛を歌う、というテーマで、詩心をもっと ひろやかに、少しばかりのフィクシャスな寓意をはさみこんだ詩を書いてくださるようお願いした。」と書いている。
私の詩の解釈は途中から大分暴走しています(笑)、愛を与えてくれる神様って人間が作り出したものなんじゃないかなと思い、こういう解釈になりました。出来る限りの言葉を使ったつもりですが、力足らずで伝わりきれていなければごめんなさい。
最後に、子供がらみで感動した動画を紹介します。

Ne timeas, Maria の楽譜

楽譜と言ってもグレゴリオ聖歌の楽譜です。モテットやミサの旋律の基礎に用いられている原本を知ってみようという試みです。


楽譜の様式が五線譜と異なります。この譜面の様式はネウマ譜と呼ばれるそうです。
ネウマ譜 | Wikipedia
ネウマ譜(neumatic notation)とは、ネウマと呼ばれる記号を用いた記譜法のことである。9世紀頃に現れ、音高を明示しないネウマ、音高ネウマ(ダイアステマ記譜法)といった初期の記譜法が発展し、11 世紀になると譜線ネウマが見られ、4本の譜線が用いられるようになった。このころ、線譜表には、C音とF音が付けられるようになり、それがハ音記号とヘ音記号となる(ト音記号もG音の記号である)。ネウマ(neuma, νευμα)とはギリシャ語で「合図、身振り」という意味であり、合唱を指揮する際の手の合図である。
ネウマ譜自体はあんまり読めなくても、なんとなく音程のイメージは掴めますよね。グレゴリオ聖歌版”Ne timeas, Maria”はここでほとんどを視聴できるので、気になった人は聴いてみると良いです。課題曲と見比べてみて、オリジナルがどのように移植されているか考えてみるのも、理解を深めるのに役立つと思います。”EUOUAE”ってなんだと思いましたが、”seculorum amen” の略で、最も長い母音で構成されている英単語としてギネスに載っているんだそうです。
備忘録的ネウマ譜まとめ
ネウマ譜を調べられるサイトをまとめておきます。
MusicaSacra
ほとんどすべてのネウマ譜が見られます。今日の楽譜はここにある“Antiphonale (1912)”から持ってきています。
Gregorian chants, with audio files
実際の歌い方(mp3)付きのネウマ譜が見られます。”Ne timeas, Maria”は無かった…。
Codices Electronici Sangallenses
譜線の無い「古ネウマ譜」のデータベース。ザンクト・ガレン修道院の手写本が収蔵されています。