中村先生練習

中村先生に練習をみてもらいました。
曲は明治村トリエンナーレと団員の結婚式で演奏する“Ave Maria (J.Arcadelt)”、“Ave verum corpus (W.Byrd)”、“ラシーヌ賛歌 (G.FaurクJ羽”でした。中村先生曰く『残念ながら結婚式に行けないので、ここで本番レベルに仕上げてお祝いします(笑)』とのこと。


“Ave verum corpus”はまずまずの練習ができました。指摘された『子音から音をイメージして出す』ことは、苦手な音の立ち上がりを克服するために意識していきたいです。練習を通じて曲のイメージを表現し、感じることができたのかなと思っています。
“Ave Maria”は残念ながら中村先生の期待に応えられない出来でした。音が完全に取れていない、弱声で入るフレーズが多い、色々な理由があると思いますが、とにかく声の立ち上がりが悪かったと感じました。他にも目前の音を意識しすぎてフレーズ感が無くなる/息が最後まで持たない等々、ちょっと前までコンクール課題曲をやっていた経験が活かせない『リセット』された出来でとても残念です。

中村先生もご立腹(嘘です)。

“ラシーヌ賛歌 (G.FaurクJ羽”は時間が無いこともあって、発音を中心に指導してもらいました。フランス語の発音はシツコク繰り返し覚えないといけないなと実感しています。
練習後は中村先生とご飯を食べに行きました。去年の同じ頃行ったお店を再訪です。

中村先生もお酒が入ってノリノリ。こういうときに名ゼリフが出ます(笑)。


練習は今一歩のところもありましたが、そういった反省や他愛も無い話、いろいろな話をみんなでワイワイと意見交換することが出来た、とても良い場でした。

明治村トリエンナーレに向けて

明治村トリエンナーレで演奏する曲が決まりました。
・教会音楽の原点①
Ave Maria (J.Arcadelt)
Ave verum corpus (W.Byrd)
Ne timeas, Maria (T.L.Victoria)
・教会音楽の原点②
Jesu, meine Freude, BWV227 (J.S.Bach)
・日本の歌謡曲
翼を下さい (編曲:渡邉なつ実)
乾杯(編曲:信長貴富)
・教会音楽の原点③
ラシーヌ賛歌 (G.FaurクJ羽
“教会音楽の原点①~③”は暫定で名付けたステージ名で、われながら実に味気ない。そのうち更新します(笑)。


前回(2007年)に撮った写真で、微妙に違う写真をトップに使っています。

今回演奏する曲目はここ一年で歌ってきた曲をほとんど全部盛りですね。練習する時間も少なく非常にしんどいのですが、少ない時間で集中して曲を仕上げる訓練になると思います。
こういったときは、これまでの練習で言われてきたことを最初の練習で当たり前のようにできることが重要になります。曲が新しくなったら歌い方もリセット!なようでは何年たっても上手くならないんですよね…。
次回の中村先生練習では“Ave Maria”と“Ave verum corpus”を、コンクールで学んだことを活かして、きちんと歌いたいと思っています。全体的には前回の練習で言われた『スムーズな息の流れ』『母音でのピッチ変化をなくす』『最後まで歌い切る』ことをもう一段高いレベルで実現していきたいですね。

結婚式で歌ってきました

ソプラノの方が結婚されるということで、披露宴で演奏をしてきました。
乾杯 (編曲:信長貴富)
夢みたものは… (木下牧子)

『乾杯』は鉄板の結婚式ソングで、VoxMEAでは新香山中と団員の結婚式で歌っています。『夢みたものは…』は合唱では定番の祝婚歌で、VoxMEAでは2009年のジョイントコンサートで歌いました。これまでほとんどの団員の披露宴や2次会で歌ってたりします(笑)。


控え室を借りて曲の練習をしました。久しぶりの顔ぶれがいたり、コンクール直後で曲の煮詰めが足りていないこともあって演奏直前なんですが、曲の仕上げに熱が入っていました。結構厳しく指示されましたが、参加者の士気も高く何とかついていけました。

演奏が終わって新郎新婦と参加者で記念撮影を撮ってもらいました。
拙い演奏でしたが、自分たちの出来る限りの演奏ができて良かったと思っています。
新婦は、ご自身の都合でここ最近のVoxMEAはお休みされています。
にも関わらずこれだけの人数が集まったのは、これまでVoxMEAで活躍されてきた新婦の人柄とメンバーの気持ちの表れでした。いつものメンバーと久しぶりのメンバー、みんなで一緒にお祝いできたかけがえのない時間でした。
VoxMEA は来るものは拒まずの精神で、多くの方に活動に参加していただいています。一方で、仕事の都合や家庭の事情でなかなか練習に参加できなかったり、休団・退団される方も大勢います。
こういった事情のなか10年のあいだ歌い続けてこられたのは、みんなが音楽と人の出会いを一期一会で、大切にしてきたからだと感じています。

披露宴の最後、新郎新婦を扉の外で出待ちして記念撮影をしました。本当に新婦は綺麗でした、また暇になったらVoxMEAへ遊びに来てください(笑)。

9/4 練習と今後の活動予定

久しぶりの更新です.コンクールで燃え尽きた…わけでなく,公私ともども忙しく更新を怠っていました(´・ω・`)ごめんなさい.コンクール後,VoxMEA は次のイベントに向けた練習を行っています.近々の日程は以下のとおりです.
9月5日(日) : 結婚披露宴で演奏
夢みたものは… (木下牧子)
乾杯 (編曲:信長貴富)
10月10日(日) : 結婚披露宴で演奏
ラシーヌ賛歌 (G.FaurクJ羽
Ave verum corpus (W.Byrd)
Ave Maria (Arcadelt)
翼を下さい (編曲:渡邉なつ実)
11月14日(日) : 明治村トリエンナーレ2010「第3回芸能・芸術祭」で演奏
これに併せて,9月18日(土)には中村先生による『Ave verum corpus』『Ave Maria』の全体練習があります.
VoxMEA は団員・元団員の希望により有志で結婚披露宴で歌うことが多いです.歌う曲は基本的に新郎/新婦の意向を反映していますが,ここで歌った曲を明治村トリエンナーレでも演奏しようという魂胆もあります.あざとい!(笑)


この日は明日に控えた『夢みたものは…』『乾杯』と,来月演奏する『ラシーヌ賛歌』の練習をしました.写真では分かりにくいですが,奥の女声の密度が高く,人数比ではほとんど女声合唱団でした(笑).
なかなか練習する時間も限られていますが,できるかぎり一番の演奏をして仲間の門出をお祝いしたいです.

2010年 合唱コンクール県大会に出場しました

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結果 : 銀賞 (3位)
課題曲G1 : “Ne timeas, Maria” (Victoria)
自由曲 : 『五つの童画』より”砂時計”、”どんぐりのコマ” (三善 晃)

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団員のみなさん、お疲れ様でした。
例年以上に力を入れた活動をしてコンクールに望んだだけに残念でした。
出てしまった結果はどんなに悔しがっても覆らないので、冷静に自分たちの音楽が豊田市少年少女合唱団さんや、エシュコルさんに劣っているところを分析しないと、来年も同じ思いをするのかなと思っています。
自分自身、どうしても時間が無いなか VoxMEA の活動にだけ打ち込みがちで、周りの音楽を聞く機会が減ってしまっているな~と、反省しています。

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今年の VoxMEA はコンクール初めてという人や、合唱のステージも数えるほどしか乗っていない新人さんもいました。そんな中でも自分たちの音楽ができたことは大きな成果でした。というか、新人さんのモチベーションは高くて、逆にこっちが引っ張ってもらってました(笑)。
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打ち上げの2次会では中村先生も合流して賑やかに盛り上がりました。飲みながら、こういうときのモチベーション回復法について教えてもらったり。こういった話を聞くだけでもプロは違うな~と勉強になりました。

夏合宿を行いました

コンクール前の合宿を行いました。

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初日はまず、課題曲のパート練習~個人アンサンブルの練習をしました。
個人アンサンブルでは相変わらず緊張しましたが、前回の反省を活かしてアガり対策を実践してみたら、結構うまく歌えたと思います。
超てきめん 緊張 解消法 | 知識の宝庫!目がテン!ライブラリー
アガりを克服する個人的なポイントは“アガっている状態を意識的にコントロールする”“常に腹式呼吸を意識する”でした。
アガりって心理的なものだと思いがちですが、wikipediaでは「心拍数120を超えるとパニック状態と判断される場合がある」と、身体状態を表す心拍数とパニックが結びついた説明がされています。
私は人前で歌うときに心臓がバクバクいっているのが分かるくらい良くアガります(涙)。今回の個人アンサンブルではアガってること自体は仕方ないとして、自分の心拍数を意識し、パニックにならないように気をつけました。
腹式呼吸って、歌うための基本なんですが、緊張すると腹筋が硬直してうまく息を吸えないんです。目がテン!ライブラリーで書いてありますが、練習の最初でやる“脱力した良い姿勢で腹式呼吸をする”だけで結構リラックスできました。
また、通しで歌っているなかでも、休みの際に脱力して息を吸うだけで結構楽に歌えるようになります。
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初日の夜から2日目は課題曲と自由曲のアンサンブルをしました。
さすがに本番一週間前だけあり、緊張感のある充実した練習でした。
この合宿を通じて、一人ひとりから、『うまく歌いたい』という気持ちを凄く感じました。実際に、この合宿で歌い方が一段とうまくなった人も結構います。本番はみんな、これまで学んだことが活かせる最高の演奏をしたいです。
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課題曲あれこれ

コンクールまでもうすぐですね。暑い日が続くので体調には気をつけたいところです。

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聖☆おにいさん』のヒトコマ、受胎告知のパロディです。
この漫画、巻が進むにつれてネタがどんどんマニアックになってる(笑)。

歌を歌うにあたって、言葉の意味や物語、時代的背景を理解することも、うまく歌うのに繋がります。
言葉の意味、発音
私の経験ですが、言葉の意味を分からずに歌っている人は結構損しています。
例えば練習でやった、「utero」のウ母音での掛け合いは昔の人が持っていた、「胎内」の神秘的なイメージを出すこと。この意味を意識して歌うことができるようになると、更にうまくなります。
慣れないうちは楽譜に言葉の意味を書いて、旋律と言葉の意味を結ぶクセをつけたほうが良いです。ってそろそろ暗譜している人も多いと思いますが(笑)。
発音も、慣れないうちは楽譜に書き込むことをお勧めします。ラテン語の読み方が分からない人は以下のサイトを参考にすると良いと思います。
合唱団ぽっきりの演奏情報など
途中から練習に加わった人は意外と勘違いしていることが多いので、不安なら恥ずかしがらずに周りに確認すると良いです(聞くは一時の…ってやつです)。
物語、時代的背景
物語については2010 G1:Ne timeas, Maria の背景 (1)に書いてあります。受胎告知って感動的なんですが、悲劇的な側面も持っているということを知ることが重要です。この物語と Victoria の作った音楽と合わせて、どういう表現するかということが合唱の醍醐味です。
時代的な背景を知るのには2010 G1:Ne timeas, Maria の背景 (2)でお勧めしたサイトを見てみるのをお勧めします。同じ芸術っていう枠の中で、音楽と美術が進化しているんだな、っていうことが一目で理解できます。
Ne timeas, Maria の時代的背景には音楽史における”Ne timeas, Maria”の位置づけと、表現の一部が書いてあります。
コンクールまでもう少し。基本を忘れずに歌っていきましょう。

中村先生練習とビアガーデン

中村先生にコンクール課題曲・自由曲の歌い方を教えてもらいました。

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前回の中村先生練習は参加できなかったので(涙)、待ち望んだ練習でした。VoxMEAとしても音楽が上達しました。次に繋げるためにも、指導していただいたことを自分なりに解釈して書いておこうと思います。
“いつも”腹筋から頭までスムーズに息が流れることを意識する
最初から最後まで言われっぱなしでしたね。基本なんですが、全然出来ていないことが良く分かりました。
勉強になったのは『砂時計』で、ソプラノが“あのときは”で高音に跳躍しながらfからppになるところです。喉を締めて高音を出そうとすると、ここの表現が出来ないので、響きで音量を調整していることが、見ていても良く分かりました。
他には『どんぐりのコマ』のベースのパートソロ“どんぐり”の入りで”Do”を出すところ、低音ということもあるのですが、破裂音を出そうとすると無意識に胸から息を出そうとしていることが実感できました。そうやって出される低音は胸で響いているような、響きが濁った音になっているんですね。
母音が変化する際のピッチを統一させる
『砂時計』で最初のアルトのパートソロ“ときはおちる”のところ、音の跳躍があるのですが、それを無視して一定の音で歌うことで、母音が変化する際のピッチを揃えていました。母音のピッチは個人で結構クセがあると思います。私を例に出すと“イ”母音は上ずり傾向で“ア”母音は下がり傾向です。この辺りを今後どうにかしていきたいと考えています(涙)。
これと母音の出し方についてで書いた、あいまいな母音の出し方が出来るようになると、『どんぐりのコマ』で女声が“もういいかい”、男声が“ゆきたいな”で延ばすところ、母音が違うのに凄くハモってたのは、歌っていて良く分かったはずです。
この日の練習でやったように『ウ→オ→ア→エ→イ』の順で同じ音を出す練習をやることで、母音間のピッチを揃える口の開け方、響かせ方を覚えることが出来ます。前の日にハミングで課題曲練習をやりましたが、これも同様に、母音を入れないことで音程の意識が正しいかチェックしています。
音程に関する指摘を受けたときに、母音をチェックして自分の母音の出し方のクセを見抜くことは、上達するために重要だということがよく分かりました。
最後まで歌い切る
息が続かないこともあるのですが、言葉の最後はどうしても抜けてしまいがちです。ただ、日本語としての意味を考えると最後まできちんと伝えることが必要となるシーンがあります。“いる”なのか“いない”なのか、“泳ぐ”のか“泳がない”なのか、きちんと伝えきることを指導されました。言葉として相手に伝える際に必要なことを、きちんと理解して歌うってことの重要性を教わりました。
他にもいろいろと教わりました。練習に来られなかった人は、来た人にいろいろと聞いてみた方が良いです。
練習後は中村先生と有志で中日ビル屋上のビアガーデンに行きました。
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自称晴れ男(?)中村先生のおかげもあって、カンカン照りでした。暑い。
水分補給にビールを飲むしかない(笑)。

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日が暮れるとビル風が良い感じに吹いて、美味しくビールをいただけました。

歌を更にうまく歌う (3)

『歌をうまく歌う』とか書いておきながら、これって発声法ですよね…と自己ツッコミ。
これまで、長々と書きましたが音を出す際に重要なのは以下の通りです。
・姿勢
・腹式呼吸
・口の形
・息の流れ
・軟口蓋の響き

“脱力した姿勢で腹式呼吸し、顎は脱力、表情筋を引き上げて頭声の息の流れで軟口蓋を上げて響かせる”と良い音が響かせるようになるのですが、普段出来ない人が練習でいきなり出来るくらいなら、こんなこと書いていません(笑)。
とはいえ、合唱初めてすぐの人は、どれから取りかかれば良いか分からないと思います。私の主観ですが、こうしたら良いのではないかという順序別に書いていきます。
姿勢と腹式呼吸をセットで意識する
ここでいう姿勢とは、上体が脱力して、腰から肩までのラインがまっすぐになっていることを指します。ブレスのことで書いたように、息を吐く時は腹筋に力をいれて、息を吸うときにはお腹の空間を空けて、ということを両立させる最適な姿勢があります。歌うときにその姿勢を維持するだけです。
歌ってみて口の形と息の流れを実践する
歌を更にうまく歌う (1)で書いた、ミックスボイスの出し方を覚えましょう。やり方はいろいろと書いているので参考にしてください。上の項目に加えて、口の形と息の流れが必要となります。
条件に当てはまる好きな曲が見つかれば、別に読まなくても『どうすれば歌えるんだろう』って試行錯誤しているうちに体で覚えちゃいます(笑)。
軟口蓋を開けて響きを入れる
『良い声を出そう』とするあまり、最初にこれを意識しちゃいがちなんですが、それは罠です。私も罠にハマってたんですが(笑)、上の項目が出来ていないと首周りの変なところに力が入ってしまい、長い時間を棒に振ってしまう可能性が高いです。
日頃から意識すること
『腹筋』と『軟口蓋の響き』は日常から意識すると、それだけ上手になります。中村先生を例に出すと、しょっちゅうジョギングしているのは、体型維持のためだけではないと思います(笑)。また、日頃の声から良い声なのは、軟口蓋の響きのおかげです。
次の練習でもっとうまく歌いたいと思っている人は、試しに毎日5分でよいです。集中してブレス練習や、ハミング練習をすることをお勧めします。きっと次の練習ではうまく歌えるというか、楽に歌えるということが実感できると思います。

歌を更にうまく歌う (2)

前回は、胸声~頭声をうまく繋いで歌うことを書きました。
この歌い方ってミックスボイスの出し方なんですよね。
ミックスボイス | Wikipedia
胸声の最高音域近辺では声門閉鎖が急に弱くなり、音色、音高ともに不安定になる。特に閉鎖がしっかりして呼気の少ない声で高音に移ると、閉鎖が弱まった瞬間に声帯の振動状態も急変し、声が裏返ってしまう。もし始めから閉鎖の弱い声で高音に移ったのであれば声の裏返りは起こりにくい。それを意識的に行い、息を多く流したり、柔らかく軽めの声を用いるなどで過剰な声門閉鎖を避けて歌うのがミックスボイス(ヴワ・ミクスト)の典型である。
この出し方で出された音は、おそらく弱々しい音になると思います。なので、合唱ではこの音に響きを加えることが必要になります。
響きを付ける
音に響きを付けるやり方は簡単に書くと以下の流れです。
・ハミングをする
・ハミングを出した響きで音を出す

これは以前、胸声を出すで書いた内容なんですが、これが出来るようになるのは本当に難しいです。私も奥さんを教えていて痛感しました(笑)。
ここで付ける響きがイマイチだと、胸声・頭声を分けた歌い方をしたほうがましな響きになったりします。今回はハミングで響きを付けるやり方と、ハミングの響きを音にするやり方に分けて書いていこうと思います。
ハミングのやり方

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響かせるのは図で示した箇所、軟口蓋です。ここを十分に響かせる方法を、順序をおって解説します。
・姿勢
脱力して、腹式呼吸を強く意識しましょう。
・口の形
口の中は「ア」とか「オ」を出す形で、唇をすぼませることで口を閉じます。よく「卵を飲み込んだ」ような口の形と例えられますが、あまり広げすぎると顎が力んでしまうので、力まない程度に口の中を開けましょう。
・響かせる
軟口蓋を上げ、ミックスボイスの息の流れで、適当に何か音を出しましょう。無理のない地声の音や、ファルセットのような高音が良いです。その状態で鼻を少しつまんでみて、軟口蓋が響いていることを確認しましょう。
*ここで十分に軟口蓋の響きを付けることが重要です。
音を出す
ハミングで軟口蓋を響かせたまま、少しずつ、すぼませた口を開けていきます。この時に軟口蓋の響きを保たせることが重要です。母音の出し方で書いたとおり、何かしらの母音になると思います。
ここで、「声」ではなく「音」にすることを強く意識しましょう。「ア」とか「オ」の口にしようとすると、あっという間に響きが失われてしまいます。
最後に
…響きについて文字で説明することは難しいです。ハミングなんて当たり前のようにできる人がほとんどだと思いますが、本当に『響きの入った』状態になるのには、かなり時間がかかるんです。
これは軟口蓋を最初から十分に響かせることが出来ないのが理由で、奥さんの場合、トレーニングしてから十分に響かせるまで20~30分かかっています。軟口蓋は響かせることで、ストレッチされて響きが増します。なので、軟口蓋の響きが足りていない人は、日頃からハミング練習をすると良いです。地声も響きののった、良い声になりますよ。