アンサンブルコンテストの練習と課題

今年のArmonizarの練習ではしつこくハーモニーの確認をして、一応その成果が出たと思います。完璧には程遠いですが、来年に繋げる意味でもその内容を書き記しておきます。
まず、和音における各パートの位置づけを理解することが重要なので、最初は母音唱で、音の始まりから正確な和音が作れることを目指しました。
例えば “Vere Languores” の始まりの箇所ですが、まず、各パートの音が揃う箇所のピッチを揃えました。


最初はソプラノとベースで、次にアルトが入って根音をしっかりと合わせる練習をしています。その上でテナーが入って正確な和音を理解しながら練習を進めていきました。
…とサラッと書いていますが、これが結構面倒くさい(笑)。毎年メンバーが変化するアンサンブルコンテストはこの作業が醍醐味と感じました。
ただ、この練習で母音によるピッチのずれが修正され、各和音におけるパートのバランスも良くなったのかなと思います。
こうした練習をやって、部分部分でアンサンブルをする分にはまずまずな演奏が出来るようになりましたが、通しで演奏すると徐々に崩れていくっていうことが練習で分かったし、本番の演奏もその通りでした。
浮き彫りになった課題はコンクール・演奏会に向けて傾向と対策を練っていきます。

愛知県ヴォーカル・アンサンブルコンテストの講評

今年のアンサンブルコンテストの講評です。
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全体の講評

※メモの書き起こしです。
森川栄子先生
気をつけてほしいこととして、以下を挙げられていました。
・発声
体を使って出すようにする。力で出したり不自然にならないように。
健康でナチュラルな声で歌ってほしい。年齢に応じた発声をしてください。
・音程/ハーモニー
正しくハモらせること。ポップスは音程がなおざり気味。
現代曲は協和音をきちんとハモらせた上で不協和音を構築するべき。
・音楽の作りを楽しむ
スイング、掛け合いなど。
・言葉あっての歌
言葉が聴衆の耳に伝わるように努力をしてください。
林剛一先生
音程やリズムで歌うのは良いが、そこまでしかなかった。
心に訴えかけてくる音楽をしてほしい。
そのためには音符を歌っているだけではダメ。言葉をもっと大事に、
詩を何度も音読してニュアンスを込めて歌ってほしい。
言葉を伝えるためには表情も大事。当然、気持ちの込め過ぎはダメだが、
自然な表情で、目で訴えかけてくる演奏をしてほしい。

審査員個別講評用紙 (Armonizar)

林剛一先生
発声・音質 B
音程・ハーモニー B
音楽性 A
選曲 A
全体的に綺麗によくまとまって歌われていたと思います。
・2曲目「Kyrie」は1曲目に比べると、発声的に支えが浅くなったと思います。1曲目より少し明るく歌おうと思われたのでしょうか。
どんな時も、支えは同じ(横隔膜)で、お腹の底からニュアンスを感じて歌ってください。
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去年の講評と見比べてみると、今年の活動で出来たこと、出来なかったことが浮き彫りになって結構面白いです。“ルネサンスで金賞を獲るのが今後の目標”とか書いていたんですね。ギリギリかもしれませんが、本当に取れてよかった(汗)。
先日アップした当日の演奏を聞くと、1曲目の途中からハーモニーが崩れ始めたものの何とか保っていたものが、「Kyrie」で見事に崩れたのが分かります(泣)。VoxMEAとして去年から発声を頑張ってきて、その成果は出ましたが、まだまだ発展途上なんだなと思った今回のアンサンブルコンテストでした。

2011年愛知県ヴォーカル・アンサンブルコンテストの結果

愛知県ヴォーカル・アンサンブルコンテストで演奏してきました。


LAT9°35’N : 銅賞
Gaudent in coelis (Tomas Luis de Victria)
ロマンチストの豚 (作詞 やなせたかし、作曲 木下牧子)
Armonizar : 金賞
Vere Languores (Tomas Luis de Victria)
“Missa Aeterna Christi Munera” から Kyrie (G.P.da Palestrina)
※音源にリンクしています。
私は今年は “Armonizar” で参加。去年は銀賞でしたが、今年は金賞を頂くことができました。去年はかなり悔しい思いをしただけに、今年の結果にはひとまず嬉しく思っています。ただ、演奏の出来には、まだまだ至らないところが多々あるので、来年は最優秀目指して頑張っていきます。
結果が asahi.com で紹介されていました。
asahi.com:丘のCaFeが最優秀賞を受賞-マイタウン愛知

中村練

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今日は中村先生に練習を見て頂きました。
第5回演奏会で演奏するポップスステージの中から「乾杯」「島唄」「上を向いて歩こう」を取り上げましたが…、
フレージング、和音感覚、音色どれをとっても全く侮れません。演奏会まであと1年足らず、仕上げる曲数も多いので、課題を一つ一つ確実につぶしていきたいと気持ちを新たにしました。
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練習後はもはや恒例となりつつある「楽しくない飲み会(仮称)Part3」
ゲストに中村先生を迎えてテンションが上がってしまい、タイトルに反して楽しい飲み会になってしまいました…。
でも飲みながらもちゃんと真面目な話はしっかりと、という会の趣旨は辛うじて守れたかと思います(汗)

レクイエム練習

1月から9・11レクイエムコンサートの音取り特別練習を行っています。
コンサートでご一緒するスコラ・カントールム・ナゴヤさんと練習を
相互公開しようということで、今回もスコラの方が練習に遊びに来て
くれました。
とっても伸びのあるきれいなソプラノで、大変勉強になりました
VoxMEAからもスコラさんの金曜日の練習にお邪魔させて頂いてます。
普段オーケストラ付きの大作はあまり取り上げないVoxMEAですが、
今回のジョイントコンサートでの交流を通じて、お互いのいいところを
吸収して成長の糧にしていきたいと考えています。
ご期待下さい!requiem.jpg

9・11にアメリカ同時多発テロ10年追悼のレクイエムコンサート開催します

いつもお世話になっている中村貴志先生からの呼びかけにより、
今年9月11日(日)に混声合唱団スコラカントールムナゴヤ、ディ・ムジカンテン室内管弦楽団と共催で9・11アメリカ同時多発テロ10年「レクイエム」コンサートを開催します。
なんと会場は愛知県芸術文化センターコンサートホール(!)
曲目はモーツァルトとドブロゴスのレクイエムです。
普段はア・カペラの繊細なハーモニー作りを得意としているVoxMEAですが、今回は大人数でオケ付きの大曲に挑戦するということで、新たな一面をお見せできたらと練習に励んでいます。
このコンサートだけの特別団員も募集中ですので、興味のある方はお問い合わせ下さい。
来年2月の第5回演奏会の骨格も徐々に固まってきました。近々告知できるかと思います。乞うご期待下さい。

楽しくない飲み会(仮称)Part2

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1月より「楽しくない飲み会」と称して月に1回、練習後に今後の合唱団を考える飲み会を開催しています。
何しろ飲み会好きな人ばかりなので、普通に飲み会をやるとはしゃぎすぎちゃって真面目な議論が出来ないとのことから、わざわざ「楽しくない」をタイトルに掲げているのですが…
ちなみに今回の議題は
・祝伊藤さん第1子誕生おめでとう!
・ヴォイトレの活性化について
・今後のVoxMEAの方向性について
何はともあれ、飲み会終了後には名前に反して、大分楽しい気分で帰宅の途についてしまいました。

5/Rコンサート

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中村貴志プロデュースシリーズvol.10”マーラーとその時代”第2回のイベントにVoxMEA有志にて出演してきました。
曲目は滝廉太郎の組歌「四季」
会場は千種に出来た新しいホールの5/R Hall & Gallery
奇しくも団員が勤めている会社に縁があるホールとのことでびっくり。
すごくきれいなホールでしたよ…。
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終わった後はいつものように打ち上げ。
翌日のことなんか忘れてはしゃいじゃいました…。(おかげで月曜朝から二日酔…)

リンクを更新しました

ギターマンドリン合奏団 “meets”


2009年にジョイントコンサートを行った “meets”さんのホームページです。
ジョイントコンサートではギターマンドリンと合唱が組み合わさった曲はなかなか無く、選曲に苦しみましたが『無ければ作ってしまおう』と作曲・編曲をお願いしたのが功を奏しました。もうすぐ訪問演奏&忘年会だそうで、もうそんな時期なんですね。
作曲家 渡邉なつ実のHP

そのジョイントコンサートで作曲をお願いした方の一人、渡邉なつ実先生のホームページです。今年の結婚式では、新郎新婦が渡邉なつ実先生に編曲をお願いした“翼をください”を披露宴で演奏しました。先生に作っていただいた“翼をください”は明治村トリエンナーレでも演奏し、お客さまにはとても好評でした。各所で積極的に活動をされているそうで、今後のご活躍に期待しております。
Tomoko Takeuchi WEBSITE

今年のコンクール前にヴォイストレーニングをしていただいた武内朋子先生のホームページです。中村先生よりご紹介いただいたのですが、実際にトレーニングを受けた人には『大変輝かしく美しく力強い歌声でした』と、大変好評でした。
団員一人一人が良い声を出すためのきっかけとなる、こういう機会は少しでも作っていきたいと考えています。

明治村第3回演奏会

11月14日(日)、明治村第3回トリエンナーレに演奏会という形で参加させていただきました。
・ルネサンスの響き
Ave Maria (グレゴリオ聖歌)
Ave Maria (J.Arcadelt)
Ave verum corpus (W.Byrd)
Ne timeas, Maria (T.L.Victoria)
・バッハのモテット
Jesu, meine Freude, BWV227 (J.S.Bach)
・ラシーヌ賛歌 (G.FaurクJ羽
・翼を下さい (編曲:渡邉なつ実)

午前中に近くの会館で練習したあと、明治村に行きました。


紅葉が色鮮やかに帝国ホテルを引き立てます。村全体が紅葉しているわけではありませんが、歴史的建造物のそばには必ずといって良いほど紅葉スポットがあります。

聖ザビエル天主堂の付近①、奥に見えるのが聖ザビエル天主堂。

聖ザビエル天主堂の付近②

時間があればもっと見て回りたかったのですが、本番の演奏があるので泣く泣く演奏会場である聖ザビエル天主堂に。

演奏会ポスターは会場である聖ザビエル天主堂の正面に飾ってありました!こういった明治村スタッフの方の心遣いは私たち参加者にとって本当にありがたいです。

本番の様子です。本当はステージ正面から撮りたかったのですが、当たり前ながら出演者なので舞台袖からの写真です。

個人的にはルネサンス曲の演奏が最も記憶に残っています。教会の響きをうまく掴むことができ、中世の西洋人が感じたであろう、神秘的な響きが出せたのかなと思っています。
全体的にも、まだまだ課題は多くあるものの、団員一人ひとりの進化を感じることのできる演奏会でした。はるばるお越しいただいた方、たまたま足を止めていただいた方、大勢のお客さまの前で演奏をすることができ、たいへん感謝しています。
私たちの音楽を一人でも多くの方に聴いていただくことは、私たちがこれから少しでも良い音楽を作っていこうという励みになります。お忙しいなか演奏をお聴きいただき、本当にありがとうございました。