◆お知らせ


我々 混声合唱団VoxMEAは下記の通り団員募集中であり、その前段階としての「練習見学」もまず毎回の練習で可能であります。
あなたのご連絡を団員一同心よりお待ちしております。


◼️団員募集中
当団に興味を持たれた方は、 Mail to VoxMEAまで
yahoo , gmail , icloud 等、「携帯以外のアドレス」 からご連絡いただきたいです。
*携帯からですとスパムメールとしてはじかれてしまう可能性が高いためです。

練習予定は下記Googleカレンダーでご確認ください。
また、本サイト内 “VoxMEA” とは?もご覧ください。



歌うときの口の形について

今日は歌う際の基本かつ、できているようで意外とできていない口の形についてです。
基本形について
『力を入れるところ』『力を入れないところ』を図示しました。目の周りの筋肉(眼輪筋)が下にずれていますが気にしないでください(笑)。


力を入れるところ … 軟口蓋を引き上げる筋肉(咽頭筋)・目の周りの筋肉(眼輪筋)
力を入れないところ … 顎を動かす筋肉(頚筋)・舌を動かす筋肉(舌筋)
『力を入れるところ』『力を入れないところ』を上手に組み合わせて、声帯をうまく引き伸ばし、口の中の空間を十分に開けることによって響きのある歌を歌うことができます。
意外とできていない
歌う上で基本となる口の形なんですが、『腹筋の支え』と同様に発声練習では意識をするものの、アンサンブルになるとできてなかったりします。母音とか子音の問題もあるんですが、例えばオクターブの跳躍を考えます。胸声と頭声とが切り替わるような跳躍を同じ母音で歌ったときに、“出し方を変えているな~”という人、いませんか?そういう人はまず間違いなく口の中の形を変えています。
経験的に、高音から低音に推移するときは軟口蓋や眼輪筋が下がり、低音から高音に推移するときは顎や舌に力が入って上がることが多いと思います。口の形を維持することは手続き記憶なので、習慣付けると、意識しなくてもできるようになります。
頭声で歌える人はそのままの口の形で胸声も出せるようにした方が良いです(“胸声を出す”)。
頭声が出せない人は初心者の方が多いと思います。きちんとした口の形が出来ていないと、頭声が出せるようになっても、そのうち伸び悩むことが多いと思います。初めにこの口の形を強く意識付けて、できるようになることが上達への近道です。
形の作り方
どんな低い音でも高い音でも理想の口の形を保つには、普段通りの筋肉の使い方では難しいと思います。自分の弱点を理解した上で、筋肉を前もって準備することが重要です。
軟口蓋を引き上げるのはよく『あくびをするように』って言いますよね。あと個人的にはハミングをすることで、響きを軟口蓋に当てて刺激したりします。中村先生はたしかこの前の飲み会で『朝起きたら軟口蓋を上げてうがいをする』って言ってました。初心者の方は軟口蓋が見えないので、本当に上がっているか、分からない方も多いと思います。人に見てもらうか鏡を見て、使っている筋肉と口の中の形を意識することをオススメします。
眼輪筋は、目を見開いたり、眉毛を上げることで引き上げることができます。なので、この筋肉がうまく使えているかどうかは鏡を見れば分かります。イマイチな人は下記の体操が良いかと。美容効果もあるので本当にオススメ!
小顔体操 小顔ストレッチ たるんだ表情筋を簡単な体操で鍛えよう
鍛えると書きましたが、どちらかというと眼輪筋を含めた表情筋の稼働域を広げることで文字通り『活き活きと』歌うことができるようになります。
顎・舌に筋肉が入ってしまう人にはストレッチで筋肉をほぐすことが重要です。これまた美容効果テキメンです!
表情筋マッサージ:日経ウーマンオンライン【小顔美人マッサージ】
「ぐりぐり小顔マッサージ」・「強力あご上げストレッチ」 は普段、顎や舌に力が入っている人は試してみると良いと思います。このストレッチ法は『巻き舌ができない』って人が、巻き舌の練習をする準備運動として特にオススメです。
口の形ができるようになると
この口の形が出来ているか確かめる方法は『息が前に飛んでいるか』です。息がまっすぐ前に飛んでいるようでしたら、この口の形が出来ていません。昔、演歌歌手がロウソクを消さずに歌うっていう例えで教えられたんですが、このエントリーを書くにあたってCMを見つけました(感動)。まさにこんな感じで歌えるようになります。
*ボリューム注意*

*7月4日追記
ロウソクを消さずに歌うっていうのは頭声~胸声をスムーズにつなげるために必要な息の流し方で、軟口蓋を上げるのは響きを入れるために必要かな、と思います。書いたときにはこの辺がゴチャ混ぜになっていました。

合唱祭と打ち上げ

2010年度 第49回愛知県合唱祭で歌ってきました。


・Ne timeas, Maria (Tomas Luis de Victoria)
・合唱組曲「五つの童画」より Ⅳ.砂時計 (三善 晃)
当日はお昼過ぎから練習をしました。これまでの練習の積み上げで、この時期としてはかなり充実した演奏ができるようになったと感じています。その後、稲沢市民会館へ移動し、全員合唱『大地讃頌』の全体練習に参加。練習を終えた後は、同じブロックに参加される合唱団の演奏を聴きました。合唱祭はいろいろな合唱団の演奏を聴けるので良い刺激になります。個人的には「キンダーコール鳩笛の会」、「合唱団うぃろう」、「コール・フロイデ」が良い演奏をしているなあと思いました(あくまで私の個人的な感想です)。
そんななか、順番が来たので舞台に上がりました。稲沢市民会館で歌うのは初めてでしたが、舞台上では他のパートの声があまり聴こえなかった…。響きが乗ると聴こえるんですが、pとかppは本当に聴こえにくい。大きなホールなので、響きが散ってしまっているかと思いましたが、客席で聴かれていた中村先生に伺うと全然そんなことは無かったそうなので、これまで以上に耳を鍛えていかねばと思いました。
この日の演奏を過去の演奏にアップしました。
合唱祭後は打ち上げ。自分にとってはここからがこの日の本番だったりします(笑)。

日曜の夜ということもあり、参加者はそれほど多くなかったのですが、中村先生・榊原先生に参加していただいたおかげで大いに盛り上がりました。特に酔っ払った中村先生から得られる本音トークは非常に勉強になります。「高校生的な発声法」とか「良い息(ブレス)の使い方」とか。他にも当分はネタに困らない程、いろいろと宿題をもらったので(泣)、今後ぼちぼち書いていきたいと思います。
この日の話は中村先生のブログでも触れられているのでそちらもぜひ。だいぶ褒めすぎだと思うんですが、これまでの頑張りを認めてくれる人がいるっていうのはやっぱり嬉しいですし、励みになります。
音楽に言葉を乗せ、言葉を聴衆の心に伝える。これこそが歌の最大の醍醐味であり、歌い手の最大の課題です。
これからコンクールまでの2ヶ月で、「歌い手の最大の課題」を乗り越えていきたいと思っています。

6/12の練習

今日は合唱祭前日練習でした。


全体の3分の2は課題曲の練習、その後はピアノ伴奏の榊原先生も入って自由曲「砂時計」の練習をしました。VoxMEAは練習の最初の30分が、ウォーミングアップや口の開け方・息の流し方などの、歌う上での基本的事項を確認する時間なんですが、最近はウォーミングアップよりも口の開け方、息の流し方を確認する時間としての意味合いが強くなったな~と感じました。関連でいろいろと思ったことは後日書きたいと思います。
今日の課題曲の練習では指揮者から、Mariaの”Ma”,pariesの”Pa”の発音について、しつこく言われました。
“M+母音”を出すときは下顎が開いて暗い音になりがちなので、上顎を開けたり唇の両端を持ち上げて明るい音を出すように心がけると良い響きになります。
“P”とかの破裂音を扱うときは、息の流れや口の奥の形をコントロールしようとすると後の母音がスカスカになったり逆にアタックしたり聞こえます。”P”を当てる唇の筋肉を調整して、一定の息の流れ・口の形で破裂音を出すのが正解です。どうしても苦手って人には歌をうまく歌うために (3)で紹介しているリップトリルをやって、口まわりの筋肉をほぐすことをお勧めします。
…と書いていると当たり前なんですが、なかなかやってみると難しいのが歌なんですよね~(涙)。一番重要なのは “a” の母音の出し方なんですが、これも自分自身、まだ出来ていない課題です。
今日は各パート1人のアンサンブルがありました。各パート一人一回ずつだったので、まだ出ていなかった自分が歌ったのですが、歌っている間は頭が真っ白けでした。いったい何歌っていたのか、後で録音を聴いて大いに凹み、次回の一人アンサンブルへの糧へとしたいと思います(号涙)。

ボイトレで気づいたこといろいろ

相変わらず暇をみてはボイトレしています。
今日は、やっている中でいろいろと分かったことをメモ書き程度に書いていきます。
巻き舌について
巻き舌をできるようにするポイントで奥さんに巻き舌を教えたのが約一ヶ月前でしたが、今は余裕で巻き舌ができています。本当にちょっとのきっかけで出来るようになります。
教えていて分かったんですが、巻き舌をしようと意識し過ぎると息を強く流そうとするので、聞いているとアタックしているように聴こえます。出来るようになったら、自然の息の流れで出来るようにするのが次のステップです。あと出来るようになった本人談として『ドイツ語で”BACH”の”CH”を発音しながら舌を歯の裏側に持ってくると舌先が震える』だそうです。やってみましたが、確かに息の当て方が巻き舌をするのにちょうど良い感じなので過去記事に追記しておきました。
ブレスについて
ブレスのことで、腹斜筋を使うことについて書きました。奥さんもそうなんですが、女の人って腹式呼吸法の入り口が『おヘソの下、丹田の位置を意識する』ことなので、腹斜筋って言われても…って感じでした。そんな方に具体的にどこをイメージするかです。


①口は開放させて(『ハー』とか)できるだけ抵抗を無くした状態にします。その状態で、図に示すまでもなく、いつものようにおヘソの下を限界まで押して息を出し切ります。

②息を限界まで出し切ったら、図のように脇腹を意識して内側にお腹を絞り上げます。上手くいくと息を出しきった状態から、さらに息が出てくると思います。ここで使っているのが腹斜筋です。
イメージが掴めたらブレスをするトレーニングをすると良い感じに鍛えることができます。うちらがしているのはこれです。
腹から声を出す!その2 | 烏は歌う
・レベル3→瞬間的にお腹を凹ませて「sh!」、即座に腹筋を緩ませて吐いた分だけ息を吸う(吸うというより緩めたら勝手に空気が入ってくるイメージ)、即座にお腹を凹ませて「sh!」、即座に腹筋を緩ませて…というのをエンドレス
スタッカートブレスは結構メジャーなボイトレなんですが、こっちは少しマイナーかも。
スタッカートブレスの変形です。
練習の例としては、だいたい120bpm(1秒間に2呼吸)前後で、30秒1セット。
きつかったり楽勝だったりなら、適量になるようにセット数や拍を調整してください。
(いきなり180bpm・1秒間に3呼吸くらいでも行けるかな?)
「sh!」を「ハッ!」に変えてみたり、スピードの限界に挑戦してみたりすると、かなりの負荷です。

呼吸法でよくやるような「shu」とか「shi」とかでは圧力がかからず腹筋を鍛えられないので「sh!」を意識して出しています。姿勢は重要なので、できれば壁に背中をつけた状態で。書いてあるように♪120で1分間やろうとすると、腹直筋だけでは苦しいです。うちらは腹斜筋を使わないと持ちませんでした。
こうして腹斜筋が使うように出来ると、お腹をおヘソの下の「点」で支える状態からおヘソの下から脇腹にかけての「面」で支える状態に変化していきます。一週間くらい続けると、横隔膜にかけられる力が増えて、いつもより楽に歌えることに気づくハズなので、まだな人はぜひ!ひょっとしたら今日からでも合唱祭に間に合うかもしれません!!(笑)

Ne timeas, Maria の時代的背景

合唱祭まで一週間を切りました。合唱をやっている身内同士の演奏なのでそれほど緊張感はないんですけど、本番ものびのび歌いたいものです。
今日は”Ne timeas, Maria”を歴史的な背景から調べてみました。
キリスト教音楽の歴史
今回も相変わらず Wikipediaで調べています。やたら詳しく書かれているので、気になった人は読んでおくと良いです。
グレゴリオ聖歌の成立からいくつかの音楽的な変遷を経て、ルネサンス期にはキリスト教音楽は多声音楽の、音楽としての美しさを追求した姿に変化していきました。
その反面、複数の声部が複雑に入り組んだ聖歌は、美しいんですが歌詞が聴き取りづらくなります。そのような信仰を訴えづらい曲が作られていくことは次第に問題になってきたそうです。
そんな中で起こったのが宗教改革です。カトリックは新教への対抗をするために自己改革をする必要がありました。トリエント公会議が行われ、歌詞が不明確な聖歌も問題となって改められることになりました。”Ne timeas, Maria” の作者である TomクJ% Luis de Victoria はこの時代の作曲家で、敬虔なカトリック教徒です。トリエント公会議が終了したのは1563年で、この曲が発表されたのは1572年です。当然何かしているハズと思い、歌詞が聴き取りづらいポリフォニーにどんな工夫をしているのかに焦点を当てて、楽譜を読んでみました。
アクセントを外す


6小節目からの複雑な部分を抜き出しています。青でくくっているのが各声部でのアクセントです。絵で見ると分かるように、各声部はそれぞれ違うタイミングで、場合によっては異なるフレーズを歌っているのですが、言葉のアクセントとなるタイミングはきちんとずらされていることが分かります。アクセントがずれていれば言葉もきちんと聴こえますよね。歌い手はどこをしっかり出すか、どこを他パートに回せばよいか、言葉によって知ることができます。
終止を揃える

24小節目からの部分を例に挙げてみましたが、この曲は終止がホモフォニックになることが非常に多いです。終止に向けて縦を揃えることによって言葉を明確に伝えることができると思います。ずいぶん和声を重視しているんだなと思っていたら、こういう風に表現している文章を見つけて、なるほどと思いました。
ルネサンスの音楽Ⅱ ポリフォニーの完成 | 2010年度「音楽史」西南学院大学
ヴィクトリア (Thomas Luis de Victoria : c.1548 – 1611) は、後に故国に帰りマドリッドの宮廷に仕えますが、師であるパレストリーナの音楽が静的な整った美を標榜しているのに対し (幾分抑制されてはいるものの) 劇的な激しい表現を盛り込むことで独特の作風を得ています。 このドラマチックな表現の故に 「スペイン的」 と形容されることも多いのですが、均整の美学であるルネサンスの枠を越え、ドラマを指向するバロック音楽に一歩踏み出したものとして捉えると尚更興味深いものがあります。
全講義です。ここは本当に勉強になります。他のページですが『ヒューマニズムの追求を芸術面で成就したのがルネサンスであるなら、信仰の側面から追求したのが宗教改革運動、と総括することが出来そうです。』とか、金言がさらっと書いてあったりします。まだ掲載されていない講義内容もありますが、今後も読んでいって深く音楽を理解していきたいと思います。

砂時計 (五つの童画) の詩の解釈

砂時計 … 落ちた時は銀色の魚(うお)になって

夜の海に泳ぐ


合唱祭でも歌う砂時計の詩の解釈です。調べてみましたが、なかなか載っているサイトがないです。曲の解釈なんてとても出来ないので、詩の意味だけでも自分なりに考えてみました。詩の解釈なんて、読んだ人次第なので、基本的に自由だと思います。ただ、書いた自分自身、情け無いことに相変わらず自信がありません(笑)。おかしいところがあれば優しくツッコミを入れてくれると助かります。
タイトルについて
この作品って、誰に向けて書かれた詩なのかが漠然としていますよね。一般的な事実を、俯瞰的に読み取っているように見えます。ただ、自分は作詩者の主観がかなり入っていると思うんです。
作詩者である高田敏子さんは1914年に生まれて1989年に亡くなられました。『五つの童画』は1968年の作品です。三善晃さんがこの曲を作曲するにあたり、高田さんに作詩を依頼したとのことなので、作詩から作曲まで間があったとしても、当時高田さんは50歳代のはずです。50歳といえば今の世の中、これからセカンドライフって人も多いと思いますが、働き盛りの20~40歳代から比べると、これまでの人生を思い返すことも多くなるのではないでしょうか。
この詩では悲しかった事も楽しかった事も、すべて今の自分にとっては過去の事で、もうあの頃にした事をやり直すことはできない、どうしようもない寂しさが表現されていると思うんです。タイトルが「砂時計」の割に、砂時計っていう単語は一度も使われていませんよね。ここには、人生は時が流れ落ちる砂時計のようなものなんだという人生訓と、ひっくり返して時間を巻き戻したいという作詩者の想いが暗喩となってタイトルになっているんじゃないかと自分は感じました。
銀色
この曲で銀色という色は一つのテーマになっています。
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銀色のイメージ | 色カラー
銀色の心理効果
高級、知性、洗練、冷たさ、金属、協調性、機械、未来、
殺菌、才能、雪原、貴重、品質、輝き、シンプル、人工的
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この中で最もストレートに感じるのは『輝き』だと思います。鏡のように、見る角度によって色が変わるとも受け取ることができます。ただ、上に書いたように、今の自分にはどうすることもできない過去の出来事に色を付けているとしたら、無機質で冷たい印象を受けます。そういった意味では“夜”も冷たいイメージですよね。

“うお”です。“さかな”って読むとスーパーで並んでいるような魚を思い浮かべるんですが、“うお”って読むと、まさに生き生きと泳いでいる魚を想像します。上に書いた“銀色”と併せると“銀色の魚”となり、躍動的だけど無機質という、よくできた作り物の魚の姿がイメージできると思います。そのうろこの一枚一枚は記憶で構成されていて、悲しい出来事(水泡)を乗り越えて(喰んで)いる…。その魚は過去の自分で、それを冷静に見つめている今の自分がいる。つまり“銀色の魚”って、今の自分が過去の自分を投影した姿なんじゃないかと解釈してみました。
…と、詩の内容を読みといていたらいつの間にかこの曲が大好きになってしまいました。もともとはあまり好きじゃなかったのに(爆)。
魚と人生って繋がりでビッグ・フィッシュという映画があるんですが、その内容を思い出しました。ティム・バートンの変な世界観についていけるかたには猛烈にオススメします。感動で泣けます。
とりあえず予告編を置いておきますね(´・ω・`)

ブレスのこと

今年は課題曲がルネサンス曲ということもあり、練習のなかで個人アンサンブルをする機会も多いと思います。これって別に度胸試しとかいうわけではなく(そういう観点もありますが)、「ひとりひとりが優れた歌い手であり、そういう人達が集まった合唱を演奏したい」という創団当初からの信念の顕れだったりします。ひとりひとりの歌を聴いていると「この人、ここの音程がいい」とか「表現力あるな~」とか、日ごろ一緒に歌っていると分からない、意外なことが分かったりしますよね。そんな個人アンサンブルでは避けては通れないブレスの問題について調べてみました。
声を出す仕組み
基本的な事として、声を出す仕組みについて確認します。声は呼気が声帯を通過することで生じます。声帯は伸縮させることによって音程の高低を制御することができます。この内容の詳細については以下のサイトが詳しいです。
声帯と声の関係 | 吟詠の為のボイストレーニング
なので、ブレスの勢いが足りていないと、そもそも十分な声量を出せません。声量が足りていないと、正しい音程でも個人アンサンブルではハモったように聞こえません。また、パート同士の音が聞こえないとピッチが狂っていくことが多いと思います。
でも肺活量の低い人って、声量を出そうとするとすぐに息が持たなくなりますよね。
ブレスを増やす
調べるまで、この辺りを勘違いしていました。「肺活量って個人差があるからな~」と思っていました。
9なぜ腹式呼吸が必要? | 声の豆講座
よく私は肺活量が少ないからだめなんですぅ、とおっしゃる方がいますが関係ないです。そもそも肺の大きさにそんなに差があるわけじゃないですから。肺活量が少ないということは、呼吸が下手ということなんですね(^_^;)。だから大丈夫、肺活量は多くすることが出来ます(^^)。
確かに言われてみれば、肺の大きさに個人差がメチャクチャあるわけがない。問題なのは姿勢と筋肉の使い方なんですよね。
姿勢を良くする
良い声を出すためには絶対に必要です。練習の最初に当たり前のようにやっていますが、歌う際に、本当に正しい姿勢になっているかチェックする習慣はつけておきたいところです。
姿勢を良くする簡単エクササイズ2つ | 烏は歌う
後ろ姿に自信を!正しい姿勢とは #02 | 東京ナイロンガールズ
チェック法は背中を壁にできるだけぴったり付けること。胸が前に出ていると胸郭に十分な呼吸が入っていきませんし、腰が前に出ているようだと特に背中が膨らんでいきません。
筋肉を使う
個人的に最大の収穫でした。腹直筋しか使っていなく、腹斜筋を使ってなかったんですね。腹斜筋ってなに?って人は同じサイトの以下のエントリーを参照。
腹から声を出す!
腹から声を出す!その2
いや本当にブレスが伸びてビックリしました。その2で紹介されているボイトレ的腹筋トレーニングは毎日、通勤中の車の中でやっています(笑)。ブレスが伸びるから何?っていう話もありますが、息に余裕ができることで曲の一つ一つのフレーズを楽に歌うことができますし、ロングトーンでの支えもしっかりしたと感じています。自分にこんな基本的なところで伸び代があるんだと実感できました。
合唱って、初めてやるときは歌い方をイメージで伝えられることが多いので、こういった勘違いとか見落としをこれからもできるだけ見つけていきます。

暗譜について

前に書きましたが、合唱祭は暗譜と指揮者から命じられましたね。Wikipedia では暗譜についてこう書かれています。
基本的には楽譜表記を覚えることにあるが、単純に丸暗記という手段では暗譜能力の向上は望めない。楽譜を理解する能力、つまりソルフェージュ能力が必要であり、ソルフェージュ能力に長ける者はそれだけ暗譜スピードも速い。つまり耳を使う(聴力ではない)ことが第一である。そのため、目で見て覚えられるということは少ない。
最初から楽譜を理解する能力を持っている人はなかなかいないと思います。練習のメモを読み返したり、他のパートの歌い方を聴いたりすることで、曲全体のなかで、なんでここはこう歌うのか、情景を自分なりに理解することが重要だと思います。
これまでの自分の経験と、今回いろいろ調べてみた結果から、暗譜の長所・短所について書いてみます。
暗譜の長所
楽譜という『目に見えるもの』を頼りに音を出すことができなくなります。楽譜って目に見えるんですが、絶対音感の持ち主でなければ、楽譜通りの音を出せません。相対音感はそこまで難しくないんですが、楽譜を見ていると周りの音をなかなか意識できないんですよね。
だから暗譜をして、これまで以上に自分の出している音や、周囲の音に対して注意を払うようになることは音程の安定に繋がります。あと、指揮者を見るようになるので、リズムも安定するようになります。
暗譜の短所
日ごろの練習で楽譜に書き込んでいることが読めなくなってしまいます。楽譜に書き込んでいることって、歌ううえでのノウハウがほとんどですよね。学術的には以下のように定義されるそうです。
宣言的記憶
楽譜でいう音符や音の強弱。言葉で表現できる記憶。伝えやすい。
手続き記憶
いわゆる技能やノウハウ。伝えにくいが、意識しなくとも使うことができる。
例えば、初めて車とか自転車を運転するときってものすごく難しいですが、何度も運転を繰り返すうちに、ほとんど無意識に運転できるようになりますよね。同じように、楽譜に書き込んだ発声や表現方法などのノウハウは、正しい歌い方を意識して繰り返すことによって、そのうち無意識にできるようになります。ところが、それを習得しないまま暗譜をしてしまうと、自己流の歌い方になってしまい、せっかく練習でつかんだ歌い方がふいになってしまいます。
ひょっとすると、暗譜で歌うということが合唱祭の目標みたいに思えてしまうかもしれません。ですが、自分にとって暗譜は、なるべく早い段階で「きちんと楽譜を理解する」「正しい歌い方を身につける」きっかけとなる、有効な手段だと感じています。

5/29 の練習

課題曲を頑張って練習して、満を持して練習に参加しました。
出てみれば当日は自由曲の練習でしたよ(´・ω・`)
あるよねー(涙)。
…というわけで、この日は自由曲『砂時計』の練習でした。



全体を通じ、指揮者からしつこく言われ続けたことは以下の3点です。
①アルト/ベースのパートソロ『ときはおちる』が上付いている
②弱声(p,pp)の入りを押したり引きすぎたりしない
③リズム、特に裏拍が溜められず前のめりになる
しつこく言われ続けるということは、大体の場合、曲の特定の箇所だけ気をつければよい問題ではなく、本質的に歌い方の修正を顧みなければいけない問題だと思います。
①は最後に指揮者から「下顎を下げて(=喉仏を下げて)」歌うように指示されてトレーニングすると改善しました。自分も含めて高音で喉仏が上がっちゃっています。低声の人って、なんとなく下顎が開いているイメージがあるんですけど、高音になると軟口蓋の意識はあるんだけど、喉仏がそっちのけになっちゃうんですね。気をつけます。
②は指揮者から息の支えと言われ続けました。息の支えは腹式呼吸においては腹筋の支えですので、弱声の入りが上手く出来ないということは腹筋がうまく使えていないということだと思います。この辺りは今後、書いていきたいと思います。
③について。
テンポ感が掴みにくい人は、テンポ感が問題になった場合には指揮者を見たり、他パートとの連携を意識するべきだと思います。楽譜に噛り付くのはかえってマイナスです。
自分のテンポ感は物凄くヘボいです。これでもだいぶましになった方ですが、時計の秒数を見ずに1秒,2秒,3秒…と数えていくのも、1分経ったら10秒単位でずれる自信があるくらいヘボいです。そんな自分なので、細かい音符がたくさんあるところは走ってしまいますし、長く伸ばすようなところは逆に遅れがちです。
テンポ感は今後、鍛えていかなければならないのですが、現時点ではなんともならない。なので、テンポ感の基準は他に求めます。それが指揮者であり他パートです。他力本願なのですが、なんともならないことは割りきって、自分のできる最高の歌を歌うということも重要だと思います。
それと、合唱祭は基本的に暗譜ということみたいです。この時期でコンクール曲を暗譜って、割と前代未聞なんですが、暗譜のコツとかも今後触れていこうと思います。

胸声を出す

胸声の出し方について、頭声を出している人向けのやり方を調べてみました。今回は、下記のサイトで紹介されている発声法の紹介と、やってみた感想です。
胸声の練習-1 | 吟詠の為のヴォイストレーニング
胸声の練習-2 | 吟詠の為のヴォイストレーニング
胸声の練習-3 | 吟詠の為のヴォイストレーニング
発声法について
①頭声を出す口の形(軟口蓋は上げて、喉仏は下げた状態)で、ハミングでファルセットを出し、下図で示した喉の奥、鼻の付け根を響かせる。


②地声の、喉を押さない程度の低音でハミングをし、①のポイントを響かせる。
③”ア”とか”オ”の開いた口で②の低音を出して、①のポイントを響かせる。
これが上手くいくと、頭声の口の形・息の流し方できれいな胸声が出せます。
やってみた感想
・ポイントは『頭声の口の形・息の流し方』、これが崩れると絶対に良い声になりません。響きの位置だけ変える意識を持つことが重要です。
・低声なので、首・喉・舌に力が入りやすいです。個人的な対策としては『首を振りながら出す』が最も効果的でした。人によっては肩甲骨辺りが張ってしまう人もいると思います。
・頭声ができない人は発声法①の感覚が掴みにくいかも。例えこの発声ができるようになっても、高音で張ってしまうので、まず頭声をできるようにしてからのほうが良いと思います。
・サイトにも書いてあるように、練習は弱声でやったほうが良いと思います。口の形が変わりやすいのと、喉を痛めやすいためです。
・同じく響きを本当に鼻に入れてしまわないよう注意。チェック法は『鼻をつまんで響きが変わるかどうか』。変わるなら鼻声になっています。
やってみたあと
ブレイクポイントより上(下)の位置からロングトーンで音を下げて(上げて)いき、頭声と胸声の繋がりを自然にさせる練習をしています。イメージとしては、いきなり頭声・胸声を切り替えるわけではなく、ブレイクポイントの辺りで頭声・胸声の出し方を混ぜていった方が、響きの連続性が出て良いと思います。
最後に
合唱と吟詠って『えっ!?』と思われる方はほとんどですよね。実際、自分も最初はそう思いましたが吟詠音楽講座の中身はどこでも通用する基本的な発声法の解説です。吟詠って凄く日本の伝統芸能的なイメージ(Wikipedia)を持っていたんですが、伝統芸能で良い声を出すことが理論的に解析されていて、それを頑張って伝えようとしている人がいるってことを教わりました。