17時でずいぶん明るし。シリウスが天上に架かる時間が早い。もう別れのプロローグ。明日は県知事選。女性会館。
夏に向けてのトライアル。
⚪️Z.Randall Stroope「The Conversion of Saul」
⚪️Ola Gjeilo「Ave Generosa」
大研修室では声部数以上の、何層にもわたるグラデーションがgraduallyに色付きそして息づき始め、部屋が充たされていくよう。色彩を伴うというよりは、配色にもっと精緻さがあって。
新しい音楽に触れる度に歴史の深さそして世界の広さ、縦軸と横軸とでも言いましょうか、の無限の連なりの前に立ち尽くしてしまう他ありません。
ソルミゼーショニーな僕たちは、音楽を創っていく過程でもちろん歌詞の意味をや言葉の響きにも手を付けていく訳だけどそれと並行して『音楽の文章』を読み取ってほしい、という指揮者の希求を改めて噛みしめます。
新譜に触れること。選曲委員会等で楽譜を開いたりyoutubeで音源を聴いたりする「対象」から、自分たちで声を出しハーモニーを紡ぎ出す「主体」へと実感を持った瞬間、声を出すこと、ここで声を出すことの厳かさを痛感するのであります。