先日12/23(土) 名古屋市中川文化小劇場にて、『混声合唱団VoxMEA音楽祭2017』を開催いたしました。
二部構成で、第一部では、団内(やその家族!)での、ソロ 歌唱,ソロ演奏,重唱,アンサンブル等、様々な形態での演奏を披露しました。
個々人の力量,複数でチームを組んだときの可能性、どれも目覚ましく、刺激をギブアンドテイクする場となりました。
幕開けは、団内団体「Olivetta」の各演奏。
トップバッターズは、女声二重唱
F. Mendelssohn ≪すずらんと花たち≫
男女での二重唱。
F. Mendelssohnの≪民謡≫
ピアノは演奏団員の家族でお届けしました。
Olivettaのピアニストによる、
F. Mendelssohn 無言歌集≪プレスト アジタート Op.53 №3≫
五重唱
W. A. Mozart 歌劇『魔笛』より【Hm hm hm!】
フルート演奏を2曲。
W. A. Mozart フルート協奏曲 K313より カデンツァ
F. Mendelssohn「歌の翼による幻想曲」
おっ と、この方。
そして、Olivettaでの演奏を締めくくるのはチーム全体合唱。
松下耕「信じる」
三善晃「雪の窓辺で」
前指揮者やお休み中の団員を加えて、Olivettaならではの演奏を披露してもらいました。
第一部前半の最後はソロ歌唱
V. Bellini 歌劇『清教徒』より「あなたの優しい声が」
各演奏者のポテンシャルとそれを発表する機会に嬉々としながら、
第一部後半のスタートを彩るのは、団内ママたち、その名も、
MEAMAMA による、
V.Vavilov「カッチーニのアヴェ・マリア」
相澤直人「ぜんぶ」
子連れ・子持ち団員の参加が増えてきたこの合唱団を象徴するこのチーム。あたたかい歌声でした。
(この中にひとーり!本物のベイベーを抱いて歌っている者あり)
ソロ歌唱。3曲
G. Frescobaldi「Se l’aura spira」
A. Vivaldi「Vieni, vieni o mio diletto
A. Stradella「Se nel ben」
ソロ歌唱。
C. Franck「天使の糧」と、
ヴァイオリンとも共演しての、J.S.Bach「憐みたまえ、わが神よ/マタイ受難曲より」
アンサンブル☆Regina
信長貴富「なみだうた」と、
編曲された「異邦人」が色香たっっぷりでした。
V♂xMEA(読み:ヴォーおすクス・メーア)
間宮芳生「田植唄」(秋田県民謡)
春のアンコンチームを母体に再編成した、チームtutti
千原英喜「わが抒情詩」より
第一部オーラスはピアノソロ。
F. F. Chopin「Scherzo no.2 b-moll」
写真撮り損ねた。ゴメンx
続いては、ゲスツをお迎えしての第二部へ突入。祭も佳境へ。
Ensemble Spicyの男声とお伊勢コラリアーズという、中部地方合唱マニア垂涎のコラボレート。
多田武彦「柳河」
信長貴富「さらに 高い みち」
筆者は混声合唱を選んだわけですが、この伊勢スパさんのように、良い男声合唱を聴かなあきませんね。
根底にある理念というか、男臭さとない混ぜの甘い香りに酔いしれました。
続いては、合唱団 花集庵。
E. Whitacre「Alleluia」
千原英喜「寂聴の祈り」
筆者はゲネ中に以下の
ツイートをしましたが、本番も聴いていて、ほんといつも心に染みる演奏をするなあと思いました。
後に本番演奏録音も聴きましたが、懸念事項がないんですよね。発声とか言葉とか。モヤモヤがない。
だから曲の持つ良さや強さ,伝えたいことが、懸念事項フィルタを通さず直接聴くことができるので、とても感動する。
言い換えれば、という部分なのですが。続いては、
混声合唱団VoxMEA
写真はありませんが、
柴田南雄「水上」「風」
P. La Rue「Laudate Dominum,omnes gentes」
A. Bruckner「Os justi」
E. Aguiar「SALMO150」
うまくまとめられた合唱だったと思います。
祭は合同演奏で大団円。
武満徹「小さな空」と、
信長貴富「リフレイン」。このリフレインの歌詞いいですね。改めて思いました。関わる人が増えると想いを馳せてしまう。
内輪のイベントから、指揮者の取り組みから広がりを出てきたVoxMEAの音楽祭。
内省的な自己と対外的な自己を、己の内で高め合っていきたいと思います。
己の振り返りとしては、音楽祭がよかった、ではなく、自分の合唱団がよかったかどうか、自分の合唱団を如何ともするのは誰でもない、己なのだという意識をもっともっと強く持たなければいけない。祭の余韻に包まれながらそう思ったのであります。
関わっていただいた方々、至らない点があったかと思いますが、まことにありがとうございました。