◆レポートM
しとしとと雨の降る京都。
パナムジカ主催、川井弘子先生の発声講座、合唱人のための「うまく歌える『からだ』のつかいかた」を、MEAより二名受講。
講座は同名の著書を元にしたもの。著書内では、合唱の伝統的な感覚表現を、解剖学の視点から紐解く試みがなされています。
(「あごの力をぬく」・「声を集める、前に飛ばす」・「のどを使わないで」
…などなど)
講座では、受講生5名をモデルにして、声の悩みを聞き、実際に歌ってみながら、その場でご指導。
MEAからも、モデル受講生として1名参加!
※写真掲載パナムジカ承諾済み
指導を受けた全員に共通していた感想は、「え、こんなんでいいんですか?」でした。
先生がされたのは、「歌おう」としすぎる意識や、「ここができていないから直そう」とする意識を、薄めること。
指導を受ける前と受けた後では、外から聴いていると明らかに音の響きが違う!
…けれども、歌っている本人としては、普段より力をぬいて歌っている「頑張っていない」状態のため、うまくいっているという自覚がないようです。。。
「『何をするか/何をしなければいけないか』ではなく、『何をしないか/何をするのをやめるか』、を考えよう。」
指示や指摘、或いは自分が感じている問題点を解決しよう!ということに意識が集中しすぎると…逆にそこが原因で力が入り、全体を崩してしまう…。
ひとつのことを、やりすぎていないか?
一方向に真面目に向かう中にも、個々人、自分の身体と照らし合わせて、振り返ることも必要なのかもしれません。
自分の声は、人に聴いてもらうしかわからない。
自分の意識や感覚は、自分にしかわからない。
有意義な気付きを沢山いただけたセミナーでした。気付きを基に、早く歌いたい!