現在、VoxMEAでは来年の演奏会に向けた練習をしています。
MI・YO・TA (作曲 : 武満徹、編曲 : 沼尻竜典)
「良寛相聞」より “手まり” (作曲 : 千原英喜)
この日の練習ではソプラノ・ベースの外声が好調だったのに比べ、
アルト・テナーの内声が不調でした。
不調だった2パートに共通する課題です。
課題①:フレーズの入り
フレーズの入りで音程がふらついたり,入りが遅くなってしまうことが多くありました.
おそらく「息が流れていない=体がうまく使えていない」のだと思うのですが、その原因は
①音が取れておらず、緊張のため上体が力んでしまう
②下腹部等の支えがうまく使えていない
の2つがあると思います。純粋に②だけの人もいましたが、個人的には①のために、
②がほとんどできていない人も多いように感じました.
普段,発声に悩んでいる・向上しようと思っている人ほど,音取りを万全にして,
最高の状態でアンサンブルに臨み,技術の向上を図りましょう.
課題②:パートとしての音のまとまり
外声に対して,内声はパートのまとまりに欠けているように感じました.
合唱は団体競技なので、どうしてもパートとしてまとまった響きを作る必要があります。
VoxMEAの規模だと、1パートあたり、3人がまとまりのある響きを作ることができれば、パートとしても安定した響きになると思います。
このときに重要となるのは,パート内で主軸・二番目・三番目の実力を持つメンバーの,お互いの声に合わせられる技量で,この人たちはパートにとってものすごく重要な意味を持ちます。
この日の外声は主軸と二番手・三番手がしっかりとした響きを作っていました.
一回一回の練習で、好・不調の波はあると思います。
そんな中で、一人ひとりが発声の向上を心がける。
パートとして目指す声質にメンバー全員の同意を得て,それを達成するために
各メンバーがそれぞれの役割をきっちりとこなす。
当たり前のことなんですが、なかなか難しい。
こういうことが日頃の練習で当たり前にできるようになると,
団としてのレベルも確実に向上していくと思いました。