「マスターズ・ブラス・ナゴヤ 第2回定期演奏会」@愛知県芸術劇場コンサートホール with 合唱団 花集庵 4/2

4/2(日)に愛知県芸術劇場コンサートホールで行われた『マスターズ・ブラス・ナゴヤ 第2回定期演奏会』に合唱団 花集庵さんといっしょに出演してきました。

写真は朝イチの場当たり前の様子。ステージ後方上部での合唱。

距離感、時間差、空間を確認。

ゲネ後、中リハにて最終仕上げ。
神田豊壽先生に、実際に客席で聴こえた感想を元にご指導をいただきました。

作曲者や指揮者の意図を網羅し、要点をとらえて我々の、できる限りベストの状態に持っていく時間。

「合唱団 花集庵」「混声合唱団VoxMEA」、、自分たちが思う夢の競演。
まずは、伊藤康英先生作曲 交響詩『時の逝く』の3曲目「Dies Irae」
歌い始め直前にバババッと立ち上がり、Dies Irae!と閃光のように轟く。
立ち上がるという動作もあり、入りの困難さが懸念されていましたが、ブラスと、決して調和ではなく、攻めのベクトルが高みで合致した入りを実現できました。合わせが金土日というド短期であったにも関わらず、非常によいスタートがきれたと感じました。その後、ブラスの熱演に気圧されまいと、合唱団は必死にディクション面で応戦、なんとか食らいつけたと思います。

怒りの日を歌いあげたのち、組曲最終曲「時の逝く」へと移行していきます。
音楽で時間、いや時空を表現することができるのだな
と、あっけにとられながら歌っていました。ぐにゃぐにゃにひん曲がった時計たちが頭の中でグルグルとかき回されながら。

名古屋を去る友、翌日が入社式の友、来年入試の友、子どもを預けてきた友、、等、様々な境遇の仲間たちの点と線が時空で結びついた、奇跡の時間。
ラスト。残響がホールから消えてからマエストロ:鈴木竜哉先生がおもむろに動作を開始するまでの、会場一体となった息をのむ完全な沈黙が、永遠という一場面を、会場に会した全員に強烈に提示していました。体現した上での、貴重な体験でした。

一通りのカーテンコールが終わってもまだ、「時の逝く」の世界観は終わらせまいと、合唱団のアンコールは武満 徹「小さな空」
未来で過去を語った。そうとしか僕は言えません。
そしてオーラス、ブラスの「ふるさと」で魂を揺さぶるエンディング。

写真は上記出番直前。手前味噌ですが、なんともやってくれそう(で、かつ現にachieveした)頼もしい笑顔。そう、「合唱団 花集庵」「混声合唱団VoxMEA」

二本の光の矢はまたいつか交差する。



終演後、合唱団を労う伊藤康英先生

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